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内海信彦展 New Innerscape Multiverse Series 2018
展覧会
執筆: 記事中参照   
公開日: 2018年 4月 22日

出品作品より(部分)

  内海信彦は1985年以来一貫して、“Innerscape”をテーマにして発表を続けてきました。その作品は古代中国から伝承された伝統的な“Inkflow Painting”を今日的に蘇生させた絵画として位置づけることができます。

   墨流し画の試行錯誤を重ねるうちに、内海はそこに自然の形態形成力が作用していることに気付きました。それは、古代中国の画家がもっとも重視した「気」の力が顕現させる自然そのものです。唐代の画家である王黙は全身に墨を浴び、巨大な画面の上を舞い踊るようにして水墨画を描き、あたかも深海の山水のごとく、幽遠の境地を顕現させたそうです。内海はそこに近代主義的な絵画への強烈な対抗文化を見出し、衝撃を受けたのです。

  以来、“Innerscape”シリーズは数千点の作品を生みだしてきましたが、なかでも屏風形式の作品は、内海作品の特色の一つとなっています。ここ三年にわたってギャラリイKそして早稲田大学大隈講堂で展開されてきた八曲一双、十六扇の大作屏風が、今回の個展でさらに「宇宙山水画」として発表されます。

http://galleryk.la.coocan.jp/

全文提供:Gallery K


会期:2018年4月23日(月) 〜 2018年5月5日(土)
時間:11:30~19:00 土曜日~17:00
休日:日曜日
会場:Gallery K

最終更新 2018年 4月 23日
 

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