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井上浩輝 個展「キタキツネ」
展覧会
執筆: 記事中参照   
公開日: 2018年 3月 03日

《PORTRAIT KITAKITSUNE》©Hiroki INOUE

   この度メグミオギタギャラリーでは、3月2日(金)から3月17日(土)まで、北海道を拠点とし活動する写真家、井上浩輝の個展「キタキツネ」を開催致します。

   井上浩輝(b.1979 札幌生まれ)は、新潟大学法学部卒業、東北学院大学法務研究科修了後、北海道に戻り、風景写真の撮影を開始しました。
その後、キタキツネなど北国を悠々と生きる動物のいる美しい風景を追い求めて撮影を続けています。
   2016年には、日本人として初めて「National Geographic Travel Photographer of the Year」コンテストのネイチャー部門1位を受賞、2017年には「情熱大陸(毎日放送)」に出演、日本を代表する写真家の一人として今後の世界的な活躍が益々期待されています。

   井上の写真家としてのキャリアは、北海道の風景写真から始まりました。その後、何時間も雄大な自然を前にシャッターチャンスを待つ井上の周りを優雅に動き回る神出鬼没のキタキツネの姿に、段々と心を奪われていったと言います。
   井上の撮るキタキツネの作品は、様々な距離感で撮影されています。雪原を走り回る姿や、嵐雲下を悠々と歩く姿など、そのシルエットは誰にも干渉されていない野性的な動きそのものであり、井上の優しく見守る視点がつくり出す作品です。
  そして、キタキツネの無邪気な顔、凛とした顔、優しい顔や見透かす顔などを写したポートレートの作品では、普段では知り得ない豊かな表情達に思わず息をのみます。
「本来的に“野生そのもの”のキタキツネはいるのだろうか」と問う井上は、人間社会との境界を生きる野生のキタキツネを様々な距離感で撮り、作品を通して自然社会と人間社会のあるべき繋がり方を探っているのかもしれません。
    また色彩の美しさ、伝えたい情報を明確に掴みシンプルでありながら緻密な構図に裏打される井上の作品は、写真でありながら一枚の名画を見ているようでもあります。

   今展では、井上浩輝作品集「follow me」(発行:日経ナショナル ジオグラフィック社 2017年11月20日)の表紙にも使用されたキタキツネのポートレート作品や、「National Geographic Travel Photographer of the Year」コンテスト受賞作の「Wherever you go, I will follow!」を含む「A Wild Fox Chase」と名付けられたキタキツネの作品群、また、風景を写した作品などの選りすぐりの7作品を、1200 x 1800mm、484 x 694mmの2サイズにプリントし画廊全体に展示、静謐さと躍動感が入り混じる魅惑の世界へと鑑賞者を誘います。

・レセプション 3月7日(水) 19:00-21:00

http://www.megumiogita.com/

全文提供:MEGUMI OGITA GALLERY


会期:2018年3月2日(金) 〜 2018年3月17日(土)
時間:11:00 - 19:00
休日:日・月・祝 旧廊
会場:メグミオギタギャラリー(東京都中央区銀座2-16-12銀座大塚ビルB1)

最終更新 2018年 3月 02日
 

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