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小林あずさ 個展「燃素」
展覧会
執筆: 記事中参照   
公開日: 2018年 2月 20日

《塔になる君》2014, キャンバス/アクリル絵具/鉛筆, 1300×894

3月9日より、小林あずさ個展「燃素」を開催いたします。
ひとつひとつ独立するモチーフを断片的につないだ図像が印象的な小林の絵画。不確実に揺らぐ言葉の意味を連鎖していく作家は、その仕事を言語の代替とした「詠む絵」だといいます。本展では、ひとつの迷信とされる「燃素」の在り方に自身の制作行為をなぞらえた新作、および旧作を発表します。ぜひご高覧ください。

なお、3/10(土)にはオープニングレセプション、4/7(土)にはアーティストトークを行います。あわせてご参加ください。

☞ 作家HP|http://kobayashi-azusa.jp/

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[開催概要]

会 期|2018年3月9日(金)〜4月8日(日)
12:00-19:00
※最終日は17時まで
休 廊|月-木, 3/17(土)
入場料|400円(awaiで使えるチケット付, 後日再入場可)

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[関連イベント]

◉ オープニングレセプション
日 時|3月10日(土)17時-
※どなたでもお気軽にご参加ください。

◉ トークセッション
日時|4月7日(土)17時-
料金|500円(別途1 ドリンクオーダー)
※ 要予約  このメールアドレスは、スパムロボットから保護されています。アドレスを確認するにはJavaScriptを有効にしてください まで
※ 展示を未見の方は入場料もただきます
※ 終了後クロージングパーティを行います

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[アーティストステートメント]

私は物がもついわれや器物の表象を収集し、世界を構成する断片の意味を拾い上げている。言葉とイメージの相関関係を基本に、言葉が持つ不確実性を利用しながら、それらを画面の中で繋ぎあわせ、連想ゲームや言葉遊びのような遊戯性を持たせながら、意味を拡張し、時に歪曲をしながら、言葉が持つ意味のゆらぎを強めてゆく。

燃素とは、燃焼を説明するために仮定された元素フロギストンの訳語である。phlogistonとは、ギリシャ語で炎を指す。18世紀、物が燃えるのは物体の中に含まれるフロギストンが放出されることによって起きると考えられており、フロギストンが逃げ切ったあとの物質は灰になると、誤った燃焼理論が信じられていた。

現在では迷信や妄想という言葉で片付けられてしまうこのような言説も、不確実な現実に対応する理解や意味づけを行う要望に応える行為であり、それは切実な希求であると私は考えている。

言葉の持つ不確実な意味の揺らぎをさらに促進し、言葉から連想したイメージをさらに関連するものと繋ぎあわせ、新たなイメージを焚きつける制作行為の発火現象を表して、本個展のタイトルを燃素と名付けた。

(小林あずさ)

https://awaiartcenter.tumblr.com/

全文提供:awai art center


会期:2018年3月9日(金) 〜 2018年4月8日(日)
時間:12:00 - 19:00
休日:月・火・水・木、および3/17(土)
会場:awai art center

最終更新 2018年 3月 09日
 

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