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篠塚聖哉:Buffer
展覧会
執筆: 記事中参照   
公開日: 2018年 2月 05日

Red Cord 2017 Oil on canvas 100x80.3cm

  篠塚聖哉は1970年熊本県生まれ。多摩美術大学美術学部絵画科日本画専攻を卒業。主な展覧会に2006年「MOTアニュアル2006 No Border「日本画」から/「日本画」へ」(東京都現代美術館)、2008年「ピクニックあるいは回遊」(熊本市現代美術館)、2014年「草原」(つなぎ美術館)などがあります。
  篠塚は、2016年に故郷の熊本で起きた地震をきっかけに、絵画の特性について考えるようになったと言います。ピカソの「ゲルニカ」、ゴヤの「マドリード、1808年5月3日」など、後世に伝えるべき多くの絵画が残っているように、目を背けたくなる映像や歴史上の出来事も、絵画の特性を活かせば多くの人に語り継ぐことができるのではないかと。篠塚はこれまで自身の体験や記憶をもとに、故郷の風景や、石、木などをモチーフとした半抽象的な絵画を描いてきましたが、今回の作品は私体験の再現ではなく、歴史上のある出来事を描いています。ただし事実をそのまま示すのではなく、牛や肉など、その出来事を浮かび上がらせる周辺のものをモチーフとしています。写真などを参考にして描いた牛や肉は、以前と違って具体的に描かれており、牛なら牛と誰から見てもはっきりと分かるよう表現されています。
  今回の展覧会タイトル「Buffer」には、衝撃などをやわらげる、緩和するという意味があります。篠塚は今、後世に伝えていくべき出来事や、人間が決して忘れてはならないことを、絵画を緩衝材にすることによって、語り継いでいきたいと考えているのです。2年ぶりの発表となる本展では、新作絵画12点余りを展示いたします。どうぞご高覧ください。

http://www.andogallery.co.jp

全文提供:アンドーギャラリー


会期:2018年2月20日(火) 〜 2018年4月14日(土)
時間:11:00-19:00
休日:日・月・祝日
会場:アンドーギャラリー  〒135-0023 東京都江東区平野3-3-6

最終更新 2018年 2月 23日
 

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