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松山淳キュレーション 「ひとがた」
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Published: March 26 2017
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名和 晃平

KUNST ARZTでは、VvK(アーティストキュレーション)の18回目として、松山淳キュレーションによる「ひとがた」展を開催します。
松山淳は、仏像の形式で、アイドルや女子高生、謝罪会見といった現代日本モチーフを、漆芸を駆使して表現するアーティストです。
本展では、工芸にも造詣が深い松山淳が、近年多く見られる「ひとがた」(人型)を用いて表現する傾向に着目し、厳選したアーティストと、質の高い「ひとがた」作品群を通して、その可能性を模索します。
この展覧会を通して、この傾向が「ひとがた」と命名されるきっかけになれば幸いです。 岡本光博(KUNST ARZT)

近年、日本の人体彫刻に関していえば、明治時代以降に輸入された西洋彫刻の概念とは別次元の作家が出現している。また、サブカルチャーとの境目を超えて、人体を模索しようと試みている作家も現れている。それらの作家は、人体の形を追うでもなく気配を作るのでもなく、人の形を借りて観念、思考、精神、象徴を表しているように思われる。それはもはや、人体(じんたい)ではなく人の形を利用した人型(ひとがた)の現代彫刻群である。
思考が違えば、扱う素材、加工も違う。土を素材としたひとがた、漆芸でのひとがた、木彫での表現、ケミカル素材での表現。そこには、イメージだけではなし得ない、物理的に「物」を扱い、「素材」「重力」と格闘し歩み寄った軌跡が花開いている。
今展覧会は、そのような「ひとがた」を制作している作家をフィーチャーし、多種多様な表現の相乗効果を期待するものである。 松山淳(本展キュレーション/美術家)

http://kunstarzt.com/

全文提供:KUNST ARZT


会期:2017年4月8日(土) 〜 2017年4月16日(日)
時間:12:00-18:00
休日:月曜日
会場:KUNST ARZT

Last Updated on April 08 2017
 

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