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”Material and Form” in a digital age II
展覧会
執筆: 記事中参照   
公開日: 2016年 10月 05日

左:柿沼瑞輝 「Work 2016-july (a.)」 2016 ミクストメディア 609×455mm(P12) 、中:レイチェル・アダムス 「Sleeve 1」 2016 フェルト、糸、ボタン 23×14×h21cm、右:笹川治子 イメージ画像

この度、Yoshimi Artsは展覧会「“Material and Form” in a digital age II」を開催致します。

2014年にYoshimi Artsでは「“Material and Form” in a digital age」と題し、デジタル時代に生きる3作家の作品を展示致しました。素材にアプローチし、そこから形が立ち上がり、表現された3作家の作品の、類似性や相違性をギャラリーで可視化する事で、素材とその意義と可能性について深く考察したいと考えて企画しました。今回はそれに次ぎ、前回参加したレイチェル・アダムスと笹川治子に、新たに柿沼瑞輝を加えた3作家の作品で構成致します。

レイチェル・アダムスは、2015年にYoshimi Artsで個展「Open Studio」を開催しました。同年に、Sainsbury Scholarship in Painting and Sculptureに選ばれ、1年間ローマで滞在し制作する事を認められました。これまでアトリエを構えていたグラスゴーとは全く違う環境に身を置き、イタリアの深い歴史や気候、人に触れた事が作品に影響を与えているように感じます。今回は、ローマで制作した作品を発表します。

笹川治子は、メディアから人々はどのように影響を受けるのかという興味から社会的なテーマを扱ってきました。また、自身の博士論文「メディアのなかの戦争」では、戦時中に美術やデザインがメディアとしてどのように動員されたかを振り返るという観点で取り組みました。引き続き、メディアと人の関係についてをテーマに作品を発表します。

柿沼瑞輝は、2012年から2016年まで4回の個展を発表しています。キャンバスに油彩というスタイルで描いてきましたが、2014年の個展では、キャンバスに油彩の他に、ロープや缶片や釘、メディウムの塊、アルミ板、キャンバスを焼く、ラッカーなど多彩な素材を使用した作品を発表致しました。油彩や日本画、工芸などの作家が素材に対し純粋な気持ちがあったり、他の素材やその背景に対する無知から使用する理を見いだせなかったりする事がありますが、柿沼瑞輝は臆することなく使用していきます。今回は、新たな技法による作品を展示致します。

http://www.yoshimiarts.com/exhibition/20161028_Material_and_Form_II.html

全文提供:Yoshimi Arts


会期:2016年10月28日(金) 〜 2016年11月20日(日)
時間:11:00-19:00
休日:火・水休
会場:Yoshimi Arts

最終更新 2016年 10月 28日
 

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