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恩地孝四郎展 抒情とモダン 版に重なるこころ
展覧会
執筆: 記事中参照   
公開日: 2016年 4月 05日

「恩地孝四郎展 抒情とモダン 版に重なるこころ」フライヤーより

近代日本における版画界の巨星であり、また抽象美術のパイオニアとして知られる恩地孝四郎(1891-1955)の20年ぶりとなる回顧展を開催します。
竹久夢二との出会いをきっかけに画家を志した恩地は、1914年に田中恭吉・藤森静雄と詩と版画の雑誌『月映(つくはえ)』を刊行します。同誌で発表した1915年の《抒情『あかるい時』》等は、日本における抽象表現の先駆けとなりました。1920~30年代には時代と呼応しつつ様々な版表現の可能性を追求し、戦後になると専ら抽象版画の連作を発表します。特に、作者の心にわき起こる感情をかたちにした「抒情(リリック)」シリーズは、一貫して画業の根底をなすものでした。版画表現の近代化に向けて偉大な足跡を残した恩地の自由な創作姿勢は、後世の版画家たちにも多大な影響をあたえています。
本展では版画を中心に、油彩、素描、写真、ブック・デザインなど、約400点を一挙紹介いたします。

■ 主催 和歌山県立近代美術館、東京国立近代美術館、産経新聞社

■ 記念講演会
5月8日(日)「抽象への方途 恩地孝四郎の版画」松本透(東京国立近代美術館特任研究員)
5月14日(土)「恩地孝四郎の実験精神:創作版画から現代美術へ」桑原規子(聖徳大学教授)
いずれも14:00~15:30 2階ホール(聴講無料)

■ フロア・レクチャー(学芸員による展示解説)
5月3日(火・祝)、5月22日(日)、6月5 日(日)
14:00~15:00 2階展示室(要観覧券)

■ 製本工芸の展示「本の美術 : ルリユールへの誘い」
4月29日(金・祝)~6月12日(日) 1階リーディングコーナー(観覧無料)
主催 : 和歌山県立近代美術館、東京製本倶楽部

■ ワークショップ「フランス装の本をつくる」藤井敬子(東京製本倶楽部)
5月29日(日)13:00~16:00 2階ホール(対象:中学生以上、要申込[先着20名]、参加費1000円)
詳しくは当館へお問い合わせください。

http://momaw.jp/

全文提供:和歌山県立近代美術


会期:2016年4月29日(金) 〜 2016年6月12日(日)
時間:9:30〜17:00(入館は16:30まで)
休日:月曜日(祝日の場合は翌平日)、年末年始、展示替え期間。
会場:和歌山県立近代美術館

最終更新 2016年 4月 29日
 

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