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林 由紀子:ペルセポネーの花と闇
展覧会
執筆: 記事中参照   
公開日: 2014年 9月 04日

 

林 由紀子さんは1958年東京生まれ、36歳から銅版画では最も古い技法、15世紀ごろにヨーロッパで確立した「エングレーヴィング技法」を始めました。日本では制作する人の極端に少ないエングレーヴィング技法は、銅版のうえをビュランという固い刃で線を彫り、そこにインクをつめて摺る銅版画です。 15年を経て、124点が収録された銅版画蔵書票集「プシュケの震える翅」を2010年に出版しました。優雅な線で描かれる清らかなロマンティシズムは好評を得ています。

林さんの最近の作品テーマは、生死を冥界と現世という両面かとらえ表現することです。神話に登場する美と知の女神ペルセポネーは死の世界から、現世を見つめると四季ごとに豊穣な花々に囲まれた香しい自身を見いだしますが、死は骸骨の姿で離れようともしません。また最近よく描く「my my death」かたつむりは、殻の中の闇にとじこもり骸骨を背負っている姿とし、生死の始まりと終わりを見つめるものとして描いています。
銅版画約 45点、鉛筆画 4点を展示します。


作家在廊日 9月2日(火)、14日(日)


全文提供:ワイアートギャラリー
会期:2014年9月2日(火)~2014年9月14日(日)
時間:11:00 - 19:00 日曜日は17時まで
会場:ワイアートギャラリー
最終更新 2014年 9月 02日
 

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