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デュフィ展
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Published: August 28 2014
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ラウル・デュフィ《ヴァイオリンのある静物:バッハへのオマージュ》
1952年 油彩、カンヴァス
パリ国立近代美術館、ポンピドゥー・センター
© Centre Pompidou, NMAM-CCI. Dist. RMN-Grand Palais / Jean-Claude Planchet / distributed by AMF

ラウル・デュフィ(1877−1953)は、ピカソやマティスなどとともに、20世紀前半にフランスで活躍した画家です。代表作である、パリ万国博覧会のために制作された装飾壁画《電気の精》(パリ市立近代美術館蔵)のように、明るい色彩と軽快な筆さばきで描く、独自のスタイルを築きました。彼の手によって描き出される南仏の街や社交界と行った近代生活の諸相は、華やかさ、軽やかさをたたえ、今なお多くの人々を魅了します。
そうした社会や生活の明るい側面を鮮やかな色彩と軽やかなタッチで描くデュフィの作品は、「生きる喜び」を表現するものとして評されてきました。そうした作品の一面ばかりに注目が集まった結果、時にその本質が見過ごされ、真の芸術家としての評価が軽んじられてきたこともまた事実です。詩人であり美術批評家でもあったギヨーム・アポリネールは、デュフィを「不遇にして、偉大なる画家」と評しましたが、この言葉は20世紀美術史におけるデュフィの立ち位置を象徴的に表していると言えるでしょう。本展覧は、 作品の多様な造形を丁寧に検証することで、色彩と光の戯れの向こうにある画家の本質を引き出します。
本展は、画家の代表作を始め、日本初公開を含む油彩、素描、版画、テキスタイル、服飾、陶器、家具など、多種にわたる総点数約150点によって構成され、パリ市立近代美術館、パリ国立近代美術館(ポンピドゥー・センター)、アンドレ・マルロー近代美術館、ロンドンのテートなど、デュフィの重要な作品のコレクションを有するヨーロッパの美術館から多数の作品が出品されます。

■記念講演会
「ラウル・デュフィ 絵画とモードをつないだ画家」
講師: 朝倉 三枝 (神戸大学准教授)
日時: 2014年10月19日(日) 13:30 . 15:00
会場: 愛知芸術文化センター12階 アートスペースA
定員: 先着180名
※申し込み不要・聴講無料。開始時刻に会場にお集まりください。

■ギャラリートーク(学芸員による展示説明会)
日時: 2014年10月18日(土)、11月8日(土)、11月23日(日) 各回11:00 . 11:40
2014年10月31日(金) 18:30 . 19:10
※申し込み不要。チケットをお持ちの上、開始時刻に美術館ロビーにお集まりください。


全文提供:愛知県美術館
会期:2014年10月9日(木)~2014年12月7日(日)
時間:10:00 – 18:00 金曜は20:00まで (入館は閉館30分前まで)
休日:月曜日 (ただし10月13日[月・祝]、11月3日[月・祝]、11月24日[月・振休]は開館)、10月14日(火)、11月4日(火)、11月25日(火)
会場:愛知県美術館
Last Updated on October 09 2014
 

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