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吉井隆祐:441 yon yon ichi テキスタイルプリント展
展覧会
執筆: 記事中参照   
公開日: 2014年 8月 21日

 

WISH LESS galleryでは、「441 yon yon ichi」の新作テキスタイルプリント展を開催いたします。

441とは、吉井隆祐による自主制作のテキスタイルブランドです。幾何学的な図形とゆるやかな手描きのラインを絶妙に組み合わせ、独特のパターンを生み出しています。

吉井は「手仕事」にこだわりを持ち、プリント作業は職人によって手捺染(ハンドプリント)で行われます。手捺染の良い点は、機械では対応出来ない細かさや均一ではない微妙なズレなど、独特な”コク”と風合いを感じさせられることだと吉井は言います。近年では、安価な海外工場や容易なインクジェットプリントの技術が発展する一方で、国内需要が減り、手捺染という伝統的な技術が失われつつあります。そのため、吉井は手作業によるテキスタイルプリントを活用し、モノづくりとしての熟練した技能を伝承しようとしています。
本展では、「pills」と「inlay」のふたつのデザインテーマを、それぞれ異なる色彩でプリントした布をご紹介いたします。「pills」は毛玉だらけのセーターを、「inlay」は群像劇を表しています。

布=何かをつくるための素材、というのではなく、布そのもので空間の雰囲気がガラリと変わるのがテキスタイルプリントの魅力だと考えます。可能性を秘めた布の新しい見せ方を、ぜひ皆さまに楽しんでいただけたら幸いです。
会場では、今回のテキスタイルプリント「pills」と「inlay」から、吉井自らハンドメイドで作ったバッグなどの小物類をはじめ、グッズの展示・販売もいたします。さらにこれまでに発表した441の代表作も合わせてご紹介いたします。

441による、テキスタイルプリントの世界をぜひお楽しみください。

[作家プロフィール]
441 yon yon ichi
吉井隆祐/Ryusuke Yoshii による自主制作のテキスタイルブランド。
多摩美術大学で染織を学び卒業後、東京都羽村市の捺染工場に勤務。1999年に退社後、手捺染によるテキスタイルプリントの自主制作の活動を始める。プリントからハンドメイドで作ったバッグや小物類などの作品も多く発表している。

吉井隆祐

全文提供:WISH LESS gallery
会期:2014年8月23日(土)~2014年9月8日(月)
時間:12:00ー19:00
休日:火・水
会場:WISH LESS gallery
最終更新 2014年 8月 23日
 

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