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Art Court Frontier 2014 #12
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Published: August 15 2014
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参考作品:(左列上から)明楽和記、淺野夕紀、京谷美穂、河井菜摘 (右列上から)清田泰寛、笹川治子、田中幹、和出伸一

関西ゆかりの気鋭作家が競演するアニュアル企画「Art Court Frontier(アートコートフロンティア)」の12回目。
本展は、美術界の第一線で活躍中のアーティスト、キュレーター、アートライター、ジャーナリストらが推薦者となり、出展作家を1名ずつ推挙して、ともに展覧会をつくり上げてゆくグループ展です。

今回も、多種多様な表現を模索し研鑽し続ける、10名の作家が一堂に会します。
田中幹(推薦:平芳幸浩)は、「ゼロ(0/零)」のスタンプをキャンバスに繰り返し押印し、その集散によって絵画を制作します。ゼロは消失点でありながら起点でもあり、虚無であり無限である―相反する定義がある故に含みと広がりを持つゼロの世界を、田中は作品に展開し、目視できずとも肌に触れることで認識されるごく小さな雨粒のような、微妙な存在を考察する起点として、鑑賞者の思考を深く導きます。
また、様々な支持体やオートマチックな偶然性を作品に取り入れながら制作を続ける明楽和記(推薦:今井祝雄)は、絵具を散りばめたキャンバス上に子犬の電動玩具を歩き周らせ、その痕跡によって描きだす絵画や、カラフルなピンポン球で卓球を行い、その軌跡の残像を鑑賞させるパフォーマンス、自動製造機から生まれる色付シャボン玉、展示空間の電球を何色もの色付電球に取り替え照明するインスタレーションなど、絵画の表層がキャンバスを離れ、いかなる状況においても、色彩そのものが最も鮮やかに美しく映える状態を探究しています。
「模すこと」を新たなテーマに、漆を用い陶の質感への模倣に挑戦する河井菜摘(推薦:笹井史恵)、糸やトイレットペーパーを素材に、線と線が交わることで構造物へと立ち上がってゆく過程を可視化し、時には他者と恊働しながら制作する彫刻家・中村潤(推薦:小山田徹)など、エネルギー溢れる作家たちが、幅広い素材と手法で展開する表現の数々が会場で共鳴します。

今後の活躍が期待されるFrontier作家たちによる「関西の現在」を、どうぞお見逃しなく!新人作家の登竜門以上の位置づけを担い、“関西でなければ見られない”好企画シリーズの展覧会として、本年もまた「Art Court Frontier」展にご期待下さい。

◆出展作家×推薦者 *作家五十音順、敬称略
明楽和記(絵画、インスタレーション)×今井祝雄(アーティスト)
淺野夕紀(平面、インスタレーション)×服部正(甲南大学准教授)
河井菜摘(漆)×笹井史恵(アーティスト/京都市立芸術大学准教授)
清田泰寛(絵画)×遠藤水城(キュレーター/HAPSエグゼクティブ・ディレクター)
京谷美穂(絵画)×下村朝香(西宮市大谷記念美術館学芸員)
田中幹(絵画)×平芳幸浩(京都工芸繊維大学准教授)
中村潤(彫刻)×小山田徹(京都市立芸術大学教授)
西光祐輔(写真)×奥村一郎(和歌山県立近代美術館学芸員)
和出伸一(平面、映像)×鞍田崇(明治大学准教授)
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◆ギャラリートーク [出展作家によるプレゼンテーション+推薦者とのディスカッション]
2014年8月23日(土)、8月30日(土)
両日とも15:00~16:30
※要予約、参加費500円(ドリンクサービス有)……お申込はアートコートギャラリーまで
*各日程、5組の登壇予定。決定次第、ウェブサイトにて発表いたします。ご注目下さい。
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◆レセプション
2014年8月23日(土)
16:30~18:00
*予約不要、参加費無料
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主催:アートコートフロンティア展開催実行委員会、アートコートギャラリー
協賛:三菱地所株式会社、三菱マテリアル株式会社、三菱地所プロパティマネジメント株式会社、他
認定:公益社団法人 企業メセナ協議会


全文提供:アートコートギャラリー
会期:2014年8月23日(土)~2014年9月13日(土)
時間:11:00~19:00 (土曜日は17:00まで)
休日:日・月
会場:アートコートギャラリー
Last Updated on August 03 2014
 

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