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活動のデザイン展
展覧会
執筆: 記事中参照   
公開日: 2014年 7月 18日

DNA Charlois&クリスティン・メンデルツマ/Wandschappen「ローズさんのセーター」(Photo: Joop Reijngoud)

21_21 DESIGN SIGHTでは、10月24日より「活動のデザイン展」を開催します。

20世紀後半におこった情報革命以降、インターネットやスマートフォンの爆発的な普及やソーシャルメディアによるコミュニケーションの加速化、3Dプリンターに代表されるデジタル・ファブリケーションの急発展によって、世界の距離はますます短くなり、私たちの生活や日々の意識は大きな変化の時を迎えています。知識や手法が高速で更新されるようになった一方、社会の不均衡や倫理、価値観を考え直す機会も増えています。

こうした時代において大切なのは、それぞれに考え、動き、確かに伝えること。あるいは、かつて身近でなかったことを少しでも共有してみることではないでしょうか。そうした「活動のデザイン」を実現するのは、はっとさせられる様なすばらしい(fabulous(ファビュラス))発想で社会やものづくりを再考する「Fab Mind(ファブ・マインド)」です。本展では手にとることのできるデザインに限定せず、社会が抱える課題を読み解き、問題を解決しようとする意志や活動そのものに目を向けます。

展覧会ディレクターは、日本と世界のデザインの動きに精通したジャーナリストの川上典李子と、ストックホルムを拠点にアートとデザインのキュレーターとして活動を続ける横山いくこ。紹介するのは、世界を俯瞰するクリティカルなアプローチを始め、これまでは見えていなかった物語をかたちにして伝える活動や、社会との新しい関係を築く提案、現在から未来を見通すリサーチなど「ファブ・マインド」にあふれた国内外約20組のプロジェクトです。時にポジティブに、時に詩的な視点は、たとえささやかなものであるとしても、大きな可能性を備えています。

「活動のデザイン展」を通して、変動する世界を生きぬくさまざまなヒントに出会ってください。

 

●参加作家

マイク・エーブルソン[日本]
Atelier Hoko(アトリエ ホコ)[シンガポール]
国立天文台 アルマ望遠鏡 × 川村真司(PARTY)[日本]
アルヴァロ・カタラン・デ・オコン[スペイン]
ダグラス・クープランド[カナダ]
DNA Charlois(ディーエヌエー シャロアー)&クリスティン・メンデルツマ/Wandschappen(ヴァンスファッペン)[オランダ]
Fixperts(フィクスパーツ)[イギリス]
Front(フロント)& the Siyazama Project(シアザマ プロジェクト)/Editions in Craft(エディションス イン クラフト)[スウェーデン、南アフリカ共和国]
マスード・ハッサーニ[オランダ]
菱川勢一[日本]
ホンマタカシ[日本]
Humans Since(ヒューマンズ シンス)1982[スウェーデン]
kvina(クビーナ)[日本]
長坂 常[日本]
大西麻貴+百田有希/o+h[日本]
織咲 誠[日本]
フローリー・サルノット[ドイツ]
Studio Swine(スタジオ スワイン)[イギリス]
Superflux(スーパーフラックス)[イギリス]
takram design engineering(タクラム デザイン エンジニアリング)[日本]
牛込陽介[イギリス]
ジョセフィン・ヴァリエ[スウェーデン]
サラン・イェン・パニヤ[タイ]

(作家名アルファベット順、[ ]内は活動拠点)

 

●展覧会ディレクター

川上典李子 Noriko Kawakami
デザイン誌『AXIS』編集部を経て、1994年よりジャーナリストとして活動。1994年~1996年にはドムス・アカデミー リサーチセンターの日伊プロジェクトにエディトリアル・ディレクターとして参加。主な著書に『リアライジング・デザイン』(TOTO 出版)、共著に『ニッポン・プロダクト』(美術出版社)、編書に『天童木工』(美術出版社)など。2008 年「WA--現代日本のデザインと調和の精神」展、2014年「Japanese Design Today 100」展(共に国際交流基金主催、各国で巡回)他、展覧会キュレーションにも関わる。21_21 DESIGN SIGHT アソシエイトディレクター。

横山いくこ Ikko Yokoyama
1995年よりスウェーデン在住。コンストファック/スウェーデン国立芸術工芸デザイン大学にて、エキシビション・マネージャーとして展覧会の企画運営、セミナーや出版物のオーガナイザーを務めている。フリーランスのキュレーター、ライターとしてもIASPIS(現代美術協会)、リリェヴァルクス・コンストハル、SVID(スウェーデン・インダストリアル・デザイン財団)、スウェーデン大使館、21_21 DESIGN SIGHTなど国内外のインスティテューションにおけるデザインとアートに関する企画、プロダクションに携わる。共著に『リサ・ラーソン作品集』(ピエ・ブックス)。2008年よりデザインやアートのリサーチ&プロダクションを行う「Editions in Craft」を主宰。同年よりスウェーデン国立近代美術館友の会役員。


全文提供:21_21 DESIGN SIGHT
会期:2014年10月24日(金)~2015年2月1日(日)
時間:11:00 - 20:00(入場は19:30まで)
休日:火曜日(10月28日、12月23日は開館)、年末年始(12月27日 - 1月3日)
会場:21_21 DESIGN SIGHT
最終更新 2014年 10月 24日
 

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