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大谷一生+sikakuico:Static and Dynamic
展覧会
執筆: カロンズネット編集3   
公開日: 2014年 6月 18日

大谷一生 / Issei Otani「Where do we go」 2014, 38 x 45.5cm, acrylic on canvas

sikakuico「4月子守りの鰐」2014, 12 x 19 x 22.5cm, leather•clay•Japanese paper etc.

この度メグミオギタギャラリーでは、大谷一生とその妹sikakuikoによる2012年開催の「Music on the canvas」以来約一年半ぶりとなる兄妹展「Static and Dynamic」を開催致します。

大谷一生(b.1977)はYMO高橋幸宏を筆頭に数々のミュージシャンへのCDジャケットへのアートワーク提供や、ファッションブランドPaul and Joe sisterとのコラボレーションなど、ジャンルをこえて活躍の場を広げてきたペインターです。
一生は極限まで高めた集中力を、ライブペインティングのようにキャンバスにぶつけることで、一枚の絵の中に音楽的な躍動感を閉じ込めます。一生により魂を吹き込まれた生き物たちは皆、優しくも情熱的でエモーショナルな眼差しで、見る者の心を掴んで離しません。
一生の絵画は、アートというジャンルについて回る難解さを極力排除し、等身大の愛をもって心地よいと思える作品を追求することにより生み出されます。一生は、わたしたちがこの絵と生活を共にしたいと思える何よりも強い訴求力をもつ作品を生み出し続けることのできる類希なアーティストなのです。

一生の妹のsikakuikoは、抜群の発想力とデザインセンスで近年注目を集めている皮小物作家です。彼女は自身の内面に存在する物語の世界観をもとに作品を制作します。プロダクトとしての機能性、耐久性を追求し一点一点手作業で丁寧に創られた個性豊かなsikakuicoの皮小物がクラフトの領域を超え、アート作品へと転化を遂げているのは一見して明らかです。
兄は、日常に溶け込むアートを、妹はアートに等しいプロダクトを、図らずしてそれを可能にさせた兄妹という奇跡の前に、我々は才能とは何であるのかを感じることができるでしょう。

今展"Static and Dynamic"で、一生は絵の具のマティエールを自在に操ることで、ひとつの絵の中に静と動、繊細さと大胆さを同居させた新たな境地を見せつけます。生き物は人間も動物も全て等しく価値ある存在であるという思いをより一層強くしたという一生の新作では、私たちが普段目にすることのないハリネズミやバクなどの動物たちが、まるで親しい友人のような顔でこちらを見つめています。その他に一生の描いた作品にsikakuicoがテキスタイルのような抽象模様を描き込んだ兄妹の合作を約5点、合計約15点の新作絵画を出品します。

sikakuicoは兄妹合作に加え、彼女の生み出した想像上の国、メルタジア王国に暮らすメルタジアンたちの中から、ワニの人形を5点、その他にも皮素材にビーズを施した財布など最新の皮小物を多数出品します。

"Static and Dynamic"、兄と妹にしか生み出すことの出来ない愛の化学反応を是非お楽しみ下さい。

★レセプション:6月27日(金) 17:30 - 19:30


全文提供:Showcase
会期:2014年6月27日(金)~2014年7月12日(土)
時間:12:00ー19:00
休日:日・月曜、祝日
会場:Showcase
最終更新 2014年 6月 27日
 

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