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池田幸穂:風にのり漂う
展覧会
執筆: カロンズネット編集3   
公開日: 2014年 5月 29日

 

GALLERY MoMo Ryogokuでは、6月7日(土)から28日(土)まで池田幸穂の3回目の個展「風にのり漂う」を開催いたします。
1986年東京生まれ、2009年武蔵野美術大学を卒業後シェル美術賞展や東京ワンダーウォールなどに入選、日本庭園などをモチーフに、優しく柔らかな色彩感による描写で見る人を誘い、心地よく癒される作品を展開しています。  今展でもそうした色彩感に変化はありませんが、池田の人々を見る目線に変化の兆しが見られます。かつては描かれる人物は対象物として客観的な存在でしたが、社会の中に身を置き3.11の震災後の東北の大地を踏みしめ、そうした中での色々な人との出会いを通じて、心を開くことで人との関係が繋がるのを実感し、日々を翻弄されつつもささやかな幸福を、自他を超えて共有しようとする意識を感じることができます。
「風」という言葉は人と人をつなげる象徴的な言葉と考えられますが、作品にとっても今展の重要なテーマとなっており、大作を含め 点の展示が期待されます。
緑つややかに花々も咲き誇る季節、同時に池田作品の色彩感あふれる季節感を堪能していただければ幸いです。

[作家コメント]
私は様々な世代の人々と接する機会を持つことで、心をオープンにすると新しい発見があり、新鮮な日々の暮らしと出会えることに気づきました。今回の個展では、その出会いで感じた「風が吹いて世界の見方が変わる 無数の風が自分の中を通り過ぎて行く」場面を描いた作品を中心に展示します。
多くの人との出会いの中でフシンな心やフアンやセンボウもフマンも、ヨロコビもマンゾクもすべてストーリーになると気がつきました。日々の暮らしに小さな平穏の証が転がっています。それに気がつくと、日頃見聞きする多くの情報も見方が変わります。考え方は十人十色ですが小さな平穏の証こそ、人と人を結ぶ接着剤になると思いました。
また私の作品が穏やかな日々の始まる契機として、あるいは人と人を結ぶ接着剤のようなものになれるよう、切手、お守り、水引、鶴や亀などの縁起物がモチーフとして登場します。
無数の風が自分の中を通り抜けたあと、ちょっとしたユーモアや幸運が新鮮さをもって働きかけてくれました。その瞬間を、作品を通して再現できたらと考えています。

オープニングレセプション:2014年6月7日(土) :18:00 - 20:00


全文提供:ギャラリーモモ両国
会期:2014年6月7日(土)~2014年6月28日(土)
時間:11:00 - 19:00
休日:日・月曜、祝日
会場:ギャラリーモモ両国
最終更新 2014年 6月 07日
 

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