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大石茉莉香:Q±0
展覧会
執筆: カロンズネット編集3   
公開日: 2014年 5月 28日

 

KUNST ARZT では、大石茉莉香の個展を開催します。
大石茉莉香は、3・11や9・11といった歴史的大事件のメディア・イメージを銀色のペンキで覆い尽くすかのようなペインティングを通して、我々とメディアとの関係性について投げかけるとともに、絵画そのもののパワーを感じさせてくれるアーティストです。
タイトルにつけられる「Q」は、「メディアへの疑問/question」を意味しており、光によって白にも黒にも見える銀色のペインティングによって、歴史的大事件のメディア・イメージをさらに増幅させる効果がある一方、核物質を通さない鉛色や防護服をも連想させ、容易な解釈を許さない強度のある絵画を展開しています。 本展では、ウォホールのアトリエばりに、ギャラリースペースを銀色で埋め尽くすイメージのインスタレーションです。ご注目頂ければ幸いです。(KUNSTARZT 岡本光博)

[作家コメント]
歴史的な大事件の写真を見ると、その事柄を連想する。インターネットで検索した画像を拡大印刷したことでできるセルの荒さが、事件の認識の曖昧さと重なった。誰もが知る事実にリアリティーを感じない。その距離感を表現したい。

<タイトルの「Q」は「疑問」の意味。「作品を作る上で疑問をもって世界を見ることから始める」ことを意図。>
<銀色は光によって白にも黒にも見えるのが好きです。ペンキがいちばん銀同士が一体化して印刷紙の写真との距離を表しやすいです。>

[作家プロフィール]
1988 大阪生まれ
2008 エディンバラ芸術大学に交換留学
2010 京都精華大学 芸術学部 洋画コース卒業
2011  LINK展 京都市立美術館
2012 大阪教育大学大学院 芸術文化 絵画コース修了
2012 「Q1」展 ギャラリー自由空間
2012 LINK展 京都市立美術館
2013  LINK展 京都市立美術館

01「Q1#1」2012年 ペンキ、印刷紙
02「Q1#2」2012年 ペンキ、印刷紙
03「Q0#911」2012年 ペンキ、印刷紙
04「Q0#911」2013年 ペンキ、コピー用紙
05「Q0#TVBOX」2013年 パンチメタル、印刷紙、パネル
06展示風景 京都市立美術館


全文提供:KUNST ARZT
会期:2014年7月1日(火)~2014年7月6日(日)
時間:12:00ー19:00(最終日17:00まで)
会場:KUNST ARZT
最終更新 2014年 7月 01日
 

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