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平川恒太:儚き絵画の夢
展覧会
執筆: カロンズネット編集3   
公開日: 2014年 5月 22日

平川恒太
「Where is NIRAIKANAI-The white flag girl」
2014
キャンバスにアクリル、油彩、米須海岸線で拾ったもの
53.0×45.5cm

このたび、Bambinart Galleryでは、平川恒太展“儚き絵画の夢”を開催いたします。 平川恒太(1987年、埼玉県生まれ)は、2013年に東京藝術大学大学院を修了したのち、「ゴールデンコンペティション2012」にてグランプリのゴールデン賞(2012)、「損保ジャパン美術展 FACE2013」にて審査員特別賞(2013)、「アートアワードトーキョー丸の内2013」にて三菱地所賞(2013)を受賞したほか、「アートがあればⅡ―9人のコレクターによる個人コレクションの場合」(東京オペラシティ アートギャラリー)、「VOCA展2014」(上野の森美術館)に出品するなど、注目の若手アーティストです。

平川は、これまでにも原爆の図 丸木美術館(埼玉)でのインスタレーションや、日蓮宗大本山清澄寺・釈迦寺(千葉)での企画「アートが山をのぼること」を主催するなど、歴史や社会との関わりに主題を求め取り組んできました。2014年には、藤田嗣治や宮本三郎らの戦争記録画(永久貸与)を黒一色で模写したシリーズ「Trinitite」の新作に加え、沖縄で滞在制作した「Where is NIRAIKANAI」シリーズを新たに発表し、近代洋画史または歴史そのものと向き合い、引き受けていくことで戦争や美術史を捉えようと取り組んでいます。

本展では会期を前期・後期に分けて開催。前期では沖縄にて滞在制作した「Where is NIRAIKANAI」シリーズと江ノ島にて滞在制作した「儚き絵画の夢」シリーズを中心に発表いたします。2つの作品は滞在制作を通し、場所の記憶や私たちを取り巻く日常の愛おしさを描き出します。 また後期では、語られない歴史や、忘れ去られようとしている歴史などをテーマに、時計を支持体として、黒い絵の具のみを用いて描いた「記憶と記録」シリーズを発表いたします。部屋中にインスタレーションされた黒一色の時計が時を刻む音とともに、記憶と記録の空間が鑑賞者を包みこむことでしょう。

前期:2014年6月21日(土)~7月6日(日) 月・火休廊
後期:2014年7月12日(土)~7月27日(日) 月・火休廊


全文提供:バンビナートギャラリー
会期:2014年6月21日(土)~2014年7月27日(日)
時間:12:00ー19:00
休日:月・火
会場:バンビナートギャラリー
最終更新 2014年 6月 21日
 

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