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MY Way 2014
展覧会
執筆: カロンズネット編集3   
公開日: 2014年 5月 07日

高木まどか

MY Way展は、今どんな感じで作品創っているのだろう、最近の作品をちょっと覗いてみたいなという気持ちから出来た展覧会です。
"Going my way. 「わが道を行く」"というコトバから、MY Way 展としています。
北川さんは、キャンバスに油彩で、人体の表情や動き、感情をグラデーションの技法を用いて表現しています。
「グラデーションはとても曖昧な存在だと思う。それは、視覚的にも明らかである。グラデーションにより、遠近感や立体感が出せる。
しかし、私はあえてグラデーションをちぐはぐに描き分けようと試みる。曖昧に境界を感じるようで、ピントが合っているような、
違和感とミスマッチという面白さを探っている。曖昧、違和感、といった不安を感じる要素によって確かなものを描くことができたら
素敵だと思う。」という北川さん。4年ぶりの展示です。
高木さんは、人と人との繋がり、感情、喜び、疑惑等を自分の経験や周囲の観察により、想像力に満ちた形で表現しています。
目を見張る刺繍が施されていたり、様々な文様が描かれていたりと観る者を飽きさせません。
ナム・チョイさんは5年ぶりの展示になります。自分の置かれている環境に素直に反応し、それが作品に現れます。
「沖縄から東京へ移り住んでもうすぐ3年。環境はもちろん私自身にも二人の子を持つ母になるという激しい変化があった。
まるで世界の中心から突き放されたのように、今まで当たり前に出来たことがすべて不自由になった。
外に出て自然と触れ合うことが絵の素材になっていたが、ひきこもりがちな日々を送っていくうちに「家」という空間について考えるようになった。
「家」は私にとってどんな場所なのか。帰ってきてほっとするところ、幸せで安定している場所、それだけなのか。
幸せな我が家、その裏には暗くて逃げ場のないもう一つの家があった。その裏の家には不安、悲しみ、寂しさ、そして隠したい自分の姿がある。
家は鋭いとげを持ったり、黒い涙を流したり、赤いプールに変わったりしながら色んな形になって私を抱いている
沖縄の自然にも明るい力と暗い力が同時に存在していた。もしかして世の中のすべてに明暗が存在しているかも知れない。
私は絵を描くことで、その裏の家に色を塗る。一枚の紙の両面みたいに、まぶしい空間にも真っ暗の空間にもなれる。
私は二つの家を絵の中で育てて行きたい。そこに存在する色んな姿の自分と共に。」というナムさん。
北川さん、ナムさん共に2人のお子さんを育てながらの作品創り。展示された作品は数年の空間を埋めてくれるような、素晴らしい作品です。
3人のオリジナリティーのある、おもしろい作品、ご高覧いただければと思います。


全文提供:Shonandai MY Gallery
会期:2014年5月7日(水)~2014年5月18日(日)
時間:12:00ー19:00(最終日17:00まで)
休日:5.12(Mon),13(Tue)
会場:Shonandai MY Gallery
最終更新 2014年 5月 07日
 

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