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有司男+乃り子:篠原展
展覧会
執筆: カロンズネット編集3   
公開日: 2014年 2月 28日

タイトル:バミューダ・ファンタジー
制作年:1995
マテリアル:アクリル、キャンバス
サイズ:244.4x367.5cm
Courtesy of the artist and Tokyo Gallery + BTAP

この度東京画廊+BTAPでは、篠原有司男と妻・篠原乃り子の二人展『有司男+乃り子:篠原展』を開催致します。現在、二人の生活を描いたドキュメンタリー映画『キューティー&ボクサー』が世界各地で上映され、同作品は2014年度米国アカデミー賞長編ドキュメンタリー賞にノミネートされています。本展では、半世紀に渡って「前衛の道」を体現し続ける篠原有司男の作品と、映画の重要な要素にもなっている篠原乃り子の自叙伝的作品「キューティー・シリーズ」を展示致します。

愛憎と愛情がぶつかり合いながらも、アーティストとして共通の信念をも持ち合う二人の展覧会を、是非この機会にご高覧ください。3月7日(金)に、レセプション・パーティーを開催致します。皆様のご来場を心よりお待ちしております。

[作家プロフィール]
篠原有司男(1932- 東京都生まれ)
1958年から当時の若手前衛作家の温床となる読売アンデパンダンに5年連続出品。1960年には赤瀬川源平、吉村益信、荒川修作らとネオダダ・オルガナイザーズを結成。60年代には「ボクシング・ペインティング」と「イミテーション・アート」を発表。これは、当時世界を席巻したアクション・ペインティングとポップアートへの直接的な応答となった。1966年に東京画廊で「花魁」を発表。1968年に前衛芸術家としての姿勢を説いた『前衛の道』を発刊し、翌年ロックフェラーⅢ世の財団から奨学金を得て渡米。以来、ニューヨークに在住し、「モーターサイクル・シリーズ」などを制作・発表する。2012-13年にはニューヨーク近代美術館で開催された『東京1955-1970:新しい前衛』に出品するなど、戦後の前衛美術を牽引した一人として広く認知されている。


篠原乃り子(1953- 富山県生まれ)
1972年に渡米。Art Student Leagueで油絵を半年間学び、抽象表現主義の傾向の強い作品を制作。1981年に『ホイットニー・カウンターウェイト』(ホイットニー美術館開催のホイットニー・ビエンナーレに参加できなかった作家たちの自主企画展)に出品し、ニューヨークで初めて作品を発表。1986年にキャッツ・クラブで初個展を開催。90年代に入るとエッチングに新たに取り組む。この頃から自宅に私的な空間を設け、そこで作品制作に取り組むようになる。1989年から2年半、ニューヨークの日系新聞に小説『子育て地獄』を連載し、後に書籍『ためいき紐育』を出版。2005年から「キューティー・シリーズ」を制作。Cutieという自らの化身を通じて、ニューヨークでの生活を陶器のように透明性のある青色と白色のモノクロームで描く。

●レセプション
2014年3月7日(金)
18:00 - 東京画廊+BTAPにて


全文提供:東京画廊+BTAP|東京
会期:2014年2月22日(土)~2014年3月29日(土)
時間:11:30 - 19:00(土曜17:00まで)
休日:日
会場:東京画廊+BTAP|東京
最終更新 2014年 2月 22日
 

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