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渡辺千尋:象の風景、ふたたび。
展覧会
執筆: カロンズネット編集3   
公開日: 2014年 1月 21日

 

長崎で育った渡辺は、上京後グラフィックデザインなどの仕事をしますが、 1978年、もっとも古典的な銅版画手法〝ビュラン″と運命的に出会い、第1作目から《日本版画協会奨励賞》を受賞します。
1988年、10年間の作品32点を収録した作品集『象の風景』を用美社から刊行、
翌年にはポーランド、チェコ、東京、長崎などで個展を開催し、チェコ国立版画美術館に、〈象の風景〉シリーズが収蔵されました。
また、『ざくろの空―頓珍漢人形伝』《第1回蓮如賞》受賞、『殉教の刻印』《第8回小学館ノンフィクション大賞優秀賞》受賞など文筆家としても活躍。
1996年、長崎県有家町(現南島原市)の依頼により16世紀末の日本最初の銅版画「セビリアの聖母」を復刻。 2009年、永眠(享年64歳)

★今展は、この1989年に開催された個展「渡辺千尋銅版画展 象の風景」を再現した小企画「象の風景、ふたたび。」を中心に、 「メゾチントの芸術」、「油彩画・静物画」の3つの小さな空間に分けて構成致します。
知られざる孤高のアーティスト・渡辺千尋の芸術を堪能いただける展覧会になることと思います。 練馬区立美術館で開催中の「渡辺千尋 -復刻の聖母-」展の会期後半に合わせて開催いたしますので、 美術館と小画廊での異なる展示を、この機会にお楽しみいただければ幸いです。

*会期中の毎金曜日 13:00頃から、渡辺千尋氏夫人の紀子(みちこ)さん在廊予定です。


全文提供:不忍画廊
会期:2014年1月15日(水)~2014年2月8日(土)
時間:11:00~18:30
休日:日・祝
会場:不忍画廊
最終更新 2014年 1月 15日
 

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