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丹治莉恵:line sculpture
展覧会
執筆: 記事中参照   
公開日: 2009年 7月 31日

≪一本の矛盾≫2008年|素材・鉄|H3×W1150×D3cm|画像提供:ギャラリー山口 copy right(c) Rie TANJI

ひたすらに同じことを繰り返していく毎日。
始まりがあれば、それは細いすじの様にどこまでも伸び続ける。
力強いものやか細いもの。
時間が折り重なることによって一本の線になり、自分の痕跡をまざまざと見つめることになる。
(丹治 莉恵)

略歴
1983 福島生まれ
2006 女子美術大学造形学部立体アート学科 卒業
2009 沖縄県立芸術大学大学院 彫刻専修 修了、沖縄県立芸術大学大学院 研究生 在籍

グループ展
2004 super tight 2004 pt.4 SHOW WINDOW GALLERY(東京)
2007 Sculpture map 2007(沖縄)、彫刻の五・七・五 HAIKU sculpture2007(沖縄)
2008 Sculpture map 2008 (沖縄)、1517.806Km展 ガラリアニケ(東京)、アーティストINレジデンス(タイ/チェンマイ)、Thai-Japan Contemporary art Exhibition (タイ/チェンマイ大学ギャラリー)

全文提供: ギャラリー山口

最終更新 2009年 7月 27日
 

編集部ノート    執筆:小金沢智


鉄による彫刻作品である。しかしそれ以上なんと言えばいいのか沈黙せざるを得ないのは、その禁欲的で美しい佇まいにある。つまらない喩えだが、ヴィジュアルとしては円形の古銭が紐で束ねられている様を想像すると近いかもしれない。とにかく一本の線が円を描くように繋がっているその彫刻は、展示室床面から右奥の壁面にかけて展示されている。空間と密接な関係を結んでおり、他の場所でのありようも気にかかる。作家の思考の行き着く先を今後も見たいと思わせる作品である。


関連情報


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