展覧会
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執筆: 記事中参照
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公開日: 2020年 9月 22日 |
【展覧会コンセプト】 9月26日より塙龍太、大野晶、小左誠一郎、三枝愛、村田啓、楊いくみ、以上6名の作家でグループ展「鮭」を開催いたします。 今回は「モニター」=「鑑賞するための装置」の作品を出品するよう声がけされ集まった作家により、展覧会が構成されます。広義な「鑑賞装置」として位置づけられた限定(モニター)は、言語による規定を不確かなものへと反転させ、この間に起きた事象やその影響による表現を流動的に過去、現在、この先へと接続する契機となると考えています。 最後に、コンセプト文に換えて塙龍太の手記を添えます。 ------------------------------------------ 200824 まことのために身をすてた場所はいまは世界中のあらゆるところをみたしました。 このはなしはおとぎばなしではありません。 そもそもは、見たいものや感覚が共有できていることの確認みたいなものだと思っている。強いて言うならば、作家たちがこの間・その続きをどう「並走化」したのか、が見たい。地続きであの頃から走っていたものに、何か並走(Parallelization)してくるような話であって欲しい。 悪く言えばいかに曖昧でグズグズの状態で進めるか、明確な形式や決定的な到着点は見せかけにしか見えない。 未知の領域がマッピングされ既知の領域になっていくことを「変化」、既知のものがドラゴンと並走し更新されることを「並走化」として捉えたい。そして「地続きのもの」と、この間の「景色」「環境」「心理」との「並走化」によって既知のものが拡張される。「ドラゴン」は未知の領域から現れ続ける。 ドラゴンは「鋭い眼光でにらむ者」と言う原義を持つそうだ。モニターという語は観察する装置という意味で使用する。 オサさんへの電話がはじめの一本だった。 「あの夜のつづき」「Here be dragons」「ドラゴンハミング現象」「あの世」『鮭』 【出品者 略歴】 ○塙 龍太 HANAWA Ryota 1990 年神奈川県生まれ 2017 年東京藝術大学大学院美術研究科修士課程油画専攻修了 主な展覧会: 「TOKAS-Emerging 2020 創意に満ちた等価性」(トーキョーアーツアンドスペース本郷、東京、2020) 「BankART AIR 2019」(BankART Station、神奈川) 「what a wonderful world」(ギャラリアンアスカヤマ、東京、2017) 「U-29 Under 29 Artists Exhibition 2016」(GALLERY MoMo Ryogoku、東京、2016) ○大野 晶 ONO Hikari 1990 年ドイツ リューネブルク生まれ 2014 年多摩美術大学絵画学科油画専攻卒業 主な展覧会: 「Object for Painting」(XYZ Collective、東京、2020) 「熱帯夜-Tropical Nights-」(小山市立車屋美術館小川家住宅、栃木、2019) 「Catch Me If You Can」(アートラボはしもと、神奈川、2018) 「Culated by the Steak House DOSKOI」(竹二郎三郎、香川、2018) ○小左 誠一郎 OSA Seiichiro 1985 年静岡県生まれ 2011 年東京藝術大学大学院美術研究科修士課程油画専攻修了 主な展覧会: 「UPO」(Yutaka Kikutake Gallery、東京、2020) 「谺せよ、UPO」(Yutaka Kikutake Gallery、東京、2018) 「Primal Reverberation」(Yutaka Kikutake Gallery、東京、 2017) 「NEW VISION SAITAMA 迫り出す身体」(埼玉県立近代美術館、 埼玉、2016) 「絵画の在りか」(東京オペラシティ アートギャラリー、東京、 2014) ○三枝 愛 MIEDA Ai 1991 年埼玉県生まれ。京都府を拠点に活動 2018 年東京藝術大学大学院美術研究科修士課程油画専攻修了 主な活動: 「アーツ前橋 群馬県ゆかりのアーティスト滞在制作事業」(アーツ前橋、群馬、2020) 「木の日 - 樹節」(ホホホ座浄土寺店1階奥ギャラリー、京都、2020) 「それぞれのリアル」(あまらぶアートラボ A-Lab、兵庫、2018) 「清流の国ぎふ芸術祭 Art Aword IN THE CUBE 2017」 (岐阜県美術館、岐阜、2017) 「群馬青年ビエンナーレ 2017」(群馬県立近代美術館、群馬、2017) ○村田 啓 MURATA Kei 1990 年新潟県生まれ 2016 年東京藝術大学大学院美術研究科修士課程油画専攻修了 主な展覧会: 「ignore your perspective 50 - Shapeshifter - 」(児玉画廊天王 洲、東京、2019) 「密度とエコー」(mumei、東京、2019) 「群馬青年ビエンナーレ 2019」(群馬県立近代美術館、群馬、 2019) ○楊 いくみ YANG Ikumi 1993 年生まれ 2019 年東京藝術大学大学院美術研究科修士課程油画専攻修了 ソロパフォーマンス: 「Please have a seats」(プロトシアター、東京、2015) 「Koe」(XYZ collective、東京、2014) パフォーマンスディレクション: あいちトリエンナーレ 2019ー村山悟郎作品「Decoy」(愛知県美術 館、愛知、2019) 「Robert Frank: Books and Films in Tokyo」ーClosing performance(東京藝術大学陳列館、東京、2016) 主な参加公演: DA・M 公演「Smoke gets in Monk's Eyes」(BankART Studio NYK、神奈川、2017)など 【展覧会詳細】 「鮭 “Sake”」 会期:2020年9月26日(土)~11月8日(日) 開場時間:12:00~19:00(金・土は20:00まで) 休場日:火曜 入場無料 【関連イベント】 ●蔵屋美香さんトーク 10 月 18 日(日) 新型コロナウイルス感染拡大防止のため、トークは無観客で行います。 視聴方法についてはウェブサイト(http://www.akibatamabi21.com)やツイッターにて告知いたします。なお、トーク中は一時的に入場を制限する場合がありますのでご了承ください。 【展覧会場】 アキバタマビ21 〒101-0021 東京都千代田区外神田6-11-14 3331 Arts Chiyoda 201・202 電話:03-5812-4558 URL: http://www.akibatamabi21.com アクセス: 東京メトロ銀座線末広町駅4番出口より徒歩1分 東京メトロ千代田線湯島駅6番出口より徒歩3分 都営大江戸線上野御徒町駅A1番出口より徒歩6分 JR御徒町駅南口より徒歩7分 JR秋葉原駅電気街口より徒歩8分 ※「アキバタマビ21」は多摩美術大学が運営する、若い芸術家たちのための作品発表の場である。ここは若い芸術家たちが、互いに切磋琢磨しながら協働し共生することを体験する場であり、他者と触れ合うことで自我の殻から脱皮し、既存のシステムや権威に依存することなく自らをプロデュースし自立していくための、鍛錬の場でもある――そうありたいという希望を託して若い芸術家たちにゆだねる、あり得るかもしれない「可能性」の場であり、その可能性を目撃していただく場所である。
http://www.akibatamabi21.com
全文提供:アキバタマビ21
会期:2020年9月26日(土) 〜 2020年11月8日(日) 時間:12:00〜19:00(金・土は20:00まで) 休日:火曜休場 会場:アキバタマビ21
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最終更新 2020年 9月 26日 |