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Published: February 21 2013 |
「逢魔が時(おうまがとき)」という言葉をご存じでしょうか?
逢 魔が時とは「何やら妖怪、幽霊、神様など異界のものに出会いそうな時間」のことをあらわす、 日本に古くから伝わる言葉です。 時間帯は、昼と夜の間の数十分間の、ぼんやりとした黄昏時のころを指します。 「おうまがとき」、口に出したくなるとてもいい響きで、彼女のお気に入りの言葉です。 「マジック・アワー」「宵の口」「トワイライト・ゾーン」とも呼ばれるそうです。
異界がうっすらと見え隠れする時間、空間。そういったものにとても惹かれる、と彼女は言います。
神社、教会、鳥居、池いちめんに浮かぶ睡蓮...などなど。 テクノロジーなどによって感覚が麻痺しがちな今の時代こそ、 心を静めてそういった存在に敬意を持って思いをはせる時間こそがが大切なのかもしれないと彼女は感じます。
また「逢魔が時」は、百鬼夜行や桃源郷などをはじめ、日本画で古くから描かれてきたテーマでもあります。
今回の展示では、「しあわせな逢魔が時」をキーワードに、 小人や河童などの妖怪をこっそり登場させた絵画のシリーズをはじめ、 日本画の新作絵画作品を中心に展示をいたします。
本展覧会のテーマに合わせて、コミック作品のZineやステッカーなども制作し、販売いたします。
鬼頭は今、日本画における「線」を意識して表現を模索しており、 コミックやドローイングなどの制作もその実験のひとつなのです。
「はじめての個展、しあわせな逢魔が時をみなさまと一緒に過ごすことができたら、なによりも嬉しいです ハッピー・トワイライト・ゾーンへのお越しを、心からお待ちしています」
蔵のようなただずまいの「BlackBird Whitebird」と、 彼女の日本画がすてきに共鳴しあえば幸いです。
※なお、本展は3月19日から「Atamatote2-3-3(東京)」で巡回展を行います。
[作家プロフィール] 鬼頭 祈 きとういのり 1991年静岡生まれ、京都在住。京都造形芸術大学 日本画専攻在学中。 日本画とオルタナティヴ・コミックを軸に、制作を続けている。
【group exibition】 2012年 「はみだし'12」(静岡 マリナート) 2011年 「京都芸術物産展」(東京 Hidari Zingaro) 「SNOW MIKU FOR SAPPORO 2011」(札幌 noRBESA) 2010年 「Artzone selection vol.1」(京都 ARTZONE) 「抱擁あり」(京都 ARTZONE) 「宇宙民藝」(京都 Antenna Art Space) 「¥2010 exibition」(大阪 大丸心斎橋店) 「wassyoi #」(京都 0000gallary) 「wassyoi +」(京都 0000gallary)
【works】 2012年 栗林デンキ×鬼頭祈コラボT 「河童Tシャツ」 店舗販売 ユカイ工学(株) 「お掃除ロボットtarte」 初音ミクモデル デザイン(produced by 丸若屋) 2010年 劇団 tabra-rasa 「ハムレットマシーン - 祝祭 - 」宣伝美術 Atamatote international 発行「かいぶつ句集」五十四号~五十九号 表紙画、挿画
■EVENT情報 3月9日(土)19:00~ 500円(1ドリンク付) 「逢魔が時の宴(仮)」 京都のアシッドフォーク音楽家、林拓さんによるライブと 鬼頭祈によるライブペイントあり。
全文提供:Black bird White bird
会期:2013.2.27~2013.3.10 時間:12:00 - 19:00 closed on Monday 会場:Black bird White bird
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Last Updated on February 27 2013 |