鈴木崇:BAU |
展覧会 |
執筆: カロンズネット編集 |
公開日: 2010年 6月 25日 |
Bau 0861, 2009, C-print, 8.5 x 11cm, 3 + 2AP. 鈴木崇(1971)は、写真を通して制作を行うアーティストです。彼はイメージを物体として扱い、彫刻するかの様に撮影を行う事で、イメージの表層と構造を広範囲に探求していきます。 この度の「Bau」展は私共Super Window Projectと鈴木の初めてのプロジェクトであると同時に、Super Window Projectのオフサイトプロジェクトとして、RAD(Research for Architectural Development)との共同企画でもあります。「Bau」は、何百もの写真からなるシリーズとして2009年より制作されてきました。この作品は、建築の構造や基本的定義、構成、そしてさらには建物自体を取り巻くアイディアについての考察を呼び起こします。作品のタイトルはドイツ語の「Bau」から借用されたもので、形而上的/精神的な意味での構造物を意味しています。 今シリーズは同時に、「バウハウス」の政治的/創作的な試みに対するモダニストとしての理想的な補足行為、そしてポストモダニストしての提案でもあります。(又、作家自身がデュセルドルフ芸術アカデミーでトーマス•ルフの生徒であった事も興味深く作用しています) 鈴木は、ソフトで安価なスポンジを使い、それらをある状況に置き、その表層や色彩、形状を使って特定の物に作り上げていきます。その上でこれら何百もの小さい構造物を撮影します。「Bau」は構成や連想の限界への挑戦と同時に、複数性や配列、又は全体と個に対するアイディアの提示でもあります。 加えて今展では、建築と芸術の関係性についての開かれた対話を持てる場として、「Art into architecture, architecture into art」(建築における芸術/芸術における建築)と題し、保坂健二朗(東京国立近代美術館研究員)、小野暁彦(建築家)、鈴木崇(作家)によるトークショウを7月4日別会場にて行います。 ※全文提供: SUPER WINDOW PROJECT 会期: 2010年6月25日-2010年7月25日 |
最終更新 2010年 6月 25日 |