一色ちか子 |
展覧会 |
執筆: カロンズネット編集 |
公開日: 2010年 6月 04日 |
一色ちか子は東京芸術大学で日本画を学びました。現在は油彩と言う技法を通して、彼女の世界観を表現しています。彼女はここ数年間、花の絵画を中心に発表してきました。一度写真に撮影したものを精密にキャンバスの上に表現しています。花にぎりぎりまで接近し、花の雄蕊や雌蕊を緻密に描写することは、花の持つ可憐なイメージよりもなお、花の持つエネルギー、また内面性を表現して来たとも思われます。 今回発表致します作品は全て油彩ですが、非常に日本画的なイメージが感じられます。彼女が日本画を学んで来たなかで培われて来た感性が、異なった油彩という技法の中で昇華しているように思われます。 花を描くという事は彼女自身の人生を見つめること、また花から外の世界を見つめること。 単に花という素材が絵画的で美しいということだけではなく、花の生命に内包される深い世界を思わずにはいられません。
※全文提供: SOH GALLERY K3 会期: 2010年6月12日-2010年7月4日 |
最終更新 2010年 6月 12日 |