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青山ひろゆき:天使ノ セイチョウ
展覧会
執筆: カロンズネット編集   
公開日: 2010年 1月 21日

《空中庭園》2009年|キャンバス・油彩|194×162cm 画像提供:YOKOI FINE ART copy right(c) Hiroyuki AOYAMA

まっすぐな想いを乗せて、懐かしい、いつかの記憶の中にあるモチーフを描く青山ひろゆき。様々な色彩のキャンディーやラムネ。誰もが心踊る、明るくはじけた世界。そこには天使が舞い降りて、鑑賞者と作品世界をつないでいます。 豊かな表情で画面を飾るこの天使は、エスキースの段階で描かれる事はありません。制作の途中で描きたいという欲求が自然に生まれ、「この場所に居たい。ここから世界を眺めてみたい。」という思いを天使に投影し、最後にオートマティックに描き込むのです。 ところが近年、青山はこの天使を意識的に捉え、あらかじめ画面構成をした上で配置するようになりました。「天使はあくまで付随としての存在でしたが、逆にマクロにとらえ、それを取り巻く風景もあるのではないか」。雲の上の世界、画面いっぱいにダイナミックに描かれた天使…その表情からは感情もストレートに伝わってきます。また背景も自由に描かれ、これまでの画面にあった日常感を飛躍した、空想的な雰囲気が感じとれます。天使達はのびのびと、いきいきと、純粋なエネルギーを輝かせているかのようです。子どもを授かってから天使を描くようになったという青山ひろゆき。時間の流れと共に、自身の子どもと共に、作品の中の天使も成長しているのかもしれません。 今展では天使達にフォーカスし、まるで彼らが遊ぶ庭のような、エンターテイメント性の高い空間を創出します。平面だけでなく、初の立体作品も発表し、新しい青山の世界が感じられる事でしょう。YOKOI FINE ARTでは一年ぶりとなる個展です。変化を続ける青山ひろゆきの作品を、この機会に是非ご高覧ください。 ※全文提供: YOKOI FINE ART

最終更新 2010年 2月 05日
 

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