| EN |

いのちを刻む 五木玲子展  五木寛之などの装画本の原画と共に
展覧会
執筆: カロンズネット編集3   
公開日: 2013年 11月 18日

「海を渡る花」2000年 リトグラフ 740×565mm

53才で描くという事に天職を見つけた女性画家が初期から近作までの作品35点を選び、 20年余の活動を展観します。 また、装画も数多く手がけており、五木寛之などの装画本30点余を原画と共に展示します。 チャコールペンシル、鉛筆 パステル 岩彩なとで描かれたドローイング作品やその後取り 組んだリトグラフ、木版、銅版で制作された版画群など 60年の絆という五木寛之氏が驚くほどの集中力で描かれた独特な靱い線の表現が観るものの 心を射ちます。 なかでも枯れていく花を多く描いており、ひからび縮れた花弁や葉など老人の皺を感じさせる 重い世界ですが、線の一つ一つにぎりぎりの生の息吹が感じられ、いのちを見つめる静謐な世界 が観る人の心に迫ってきます。

[作家プロフィール]
五木玲子 略歴
1934年 金沢生まれ。早稲田大学文学部及び東邦大学医学部卒。
1965年 五木寛之氏と入籍。金沢大学付属病院 精神神経科に入局。
1969年 横浜に転居。寛之氏の秘書的な役割をこなす。
1981年 (未来工房)の豆本「風に吹かれて」の装幀を担当。
以後82年「ゴキブリの歌」85年「地図のない旅」とエッセイ三部作の装幀を担当。
1984年 (日刊ゲンダイ)連載の五木寛之「流されゆく日々」のカット192回分担当。
1988年 53才でカルチャーセンターの「裸婦デッサン教室」に入り、生れてはじめて裸婦を描く。
1994年 (ミセス)連載の五木寛之氏「生きるヒント」のイラストレーション担当。
1995年 ( LEE )連載の五木寛之氏「こころ・と・からだ」のイラストレーション担当。    
以後「大河の一滴」、英文版「TARIKI」、復刻版「風に吹かれて」、
「運命の足音」等 、 五木寛之の著書を中心に50冊の装画を担当。
1995年 作家生活30周年記念「五木寛之の世界展」(久留米岩田屋)の企画、構成を担当。
1996年 61才、初個展「SOUL & BODY」展 (東京、PIGA原宿画廊) 
1996年 小品集「Soul & Bogy」(深夜叢書社) 刊行
1996年 「五木寛之の世界・展」(テレビ岩手ロビーおよび第一画廊)の企画、構成を担当。
1999年 64才、版画工房 プリントハウスOM(横浜 主宰 尾崎正志氏)のワークショップにて銅版画の制作開始
1999年 個展「野生の花と女たち」 展 (東京、PIGA原宿画廊) 
1999年 小品集「野生の花と女たち」(エディションOM) 刊行
2000年 「プロテアシリーズ」を手始めとして,リトグラフを中心に、銅版画、木版画を制作。
2001年 講談社刊 五木寛之「日本人のこころ」全8巻の装画を描く。
2002年 画文集「花の見た夢」(文・太田治子、画・五木玲子)講談社より刊行。
2002年 版画作品個展「悲歌・花の見た夢」展 (横浜、ギャラリーOM)
2003年 個展「花の見た夢」展 (大阪、JR大阪セルヴィスギャラリー)
2003年 小品集「花に寄せて」「版画シリーズ」(エディションOM) 刊行。
2004年 個展「五木玲子版画展」(山形 蔵オビハチ)
2004年 画文集「風の見た夢」(文・太田治子、画・五木玲子)講談社より刊行。
2004年 個展「風の見た夢」展 (東京、丸善丸の内本店ギャラリー)
2005年 個展「風の見た夢」刊行記念展 (大阪、阪神百貨店美術画廊)
2006年 個展「花に問い風に聴く」五木玲子作品展 (金沢、めいてつエムザ)
2007年 個展「玲子の線、五木玲子作品展」 (長野県 松本市美術館市民ギャラリー)
2008年  73才、石版画「石の花」シリーズの制作開始。
2009年 グループ展「日本の版画工房 東西の作家展」出品 (大阪 ワイアートギャラリー) 
2010年 「赤旗」連載の太田治子のエッセイにイラストレーションを提供。
2011年 「天の花 地の花 五木玲子画集」柘植書房新社より刊行。
2012年 「想いをよせる作品 五木玲子新作展」 (大阪 ワイアートギャラリー) 
2013年 「五木玲子の線 デッサンと版画展」  (大阪 ワイアートギャラリー)

ギャラリートーク 五木寛之氏「五木玲子の作品世界」
11月16日(土)13時30分より展覧会場にて 入場無料


全文提供:ワイアートギャラリー
会期:2013年11月12日(火)~2013年11月22日(金)
時間:11:00 - 19:00(最終日17:00まで)
休日:月
会場:ART FORUM JARFO 特定法人京都藝際交流協会
最終更新 2013年 11月 12日
 

| EN |