Ine Izumi:ta-garden divided into before / the winter solstice / after, I am the space of taimatz |
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Published: November 28 2012 |
[作家コメント] <ta-庭 小さな展示空間をめぐる冒険>
taimatzの空間を何度か訪れて心に留まったことは、空間の小ささ、サイズ。前面にある出入り口、透明のガラスとその黒い額、それがスライドし動くこと。外から眺めると、白と薄い灰色の抽象画のように見える。内の床には心地よくヒビが入っている。奥正面の天井近くには二つの丸い円(空気孔)。外へ出ようとすると気づく四角いセンサー…等々。この内外の要素を活かし、沿って、少しズラして立ち現れる風景を見る。
現れた風景には、どれも特定の意味や象徴はありませんが、いくつかの例え、それとも問いとしては見えるかもしれません。これはヒビなのだろうか?木なのだろうか?どちらでも構いません。 正面の壁については、外にある離れた一点から視える瞬間に、その空間がなりたいだろう構図の風景として(インスタレーションを)イメージしましたが、それが今回の制作全体の答えではありません。それを実際に見届けることよりも、想像することで風景/空間へ近づく瞬間が、作品として成り立つ可能性があると思っています。私自身、その風景に出会えないことも多分にあるし、空間の内には内の要素があり、部分の物語りを紡ぐこともできるかもしれません。それは個々の偶然性に委ねたいのです。
空間にある、ささやかな部分から、外、周囲へ、宇宙へ広がっては戻ってくる。そんな「ta-庭」に消えられたら、と想う。
2012/11/6 泉イネ
[作家プロフィール] 泉イネ 2002年、東京藝術大学美術学部絵画科油画卒業。 主な個展としては2007年「紺泉 ある庭師ー多分のひととき」(原美術館、東京*紺泉の名義にて展示)、2009年「未完本姉妹 ある夏まで」(AKAAKA、東京)など。グループ展としては、2001年「セゾンアートプログラム・アートイング東京2001 生きられた空間・時間・身体」に参加(旧新宿区牛込原町小学校、東京*今泉康子の名義で展示)、2002年「MOTアニュアル2002 フィクション?―絵画がひらく世界」(東京都現代美術館、東京*紺泉の名義にて展示)など。パフォーマンスとしては「ダンスセッション(泉イネ+Danse Sanga Session) 」(HIGURE17-15 cas、東京)、2012年「And Zone」(上野の森美術館ギャラリー、東京)など。
*ダンス・パフォーマンス 「冬至 - 私(空間・地球)は変わらない、変わるのは装い」 2012年12月21日(金)18:50 ~ (上演時間:約20分) 出演:廣田あつ子、中村恩恵、泉イネ 撮影協力:長塚秀人
※空間のなかでおこなわれるパフォーマンスを、外から鑑賞していただく形式になります。 天候等の条件によっては見づらい場合がありますことを予めご了承ください。
全文提供:taimatz
会期:2012.11.30 Fri. - 12.27 Thu. 時間:11:00-19:00 closed on Sunday, Monday, and national holidays 会場:taimatz
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Last Updated on November 30 2012 |