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吉田晋之介:知らぬ未来と忘れる過去
展覧会
執筆: カロンズネット編集3   
公開日: 2012年 6月 08日

「人」2012  Oil on canvas  280.0cm x 690.0cm

「知らぬ未来と忘れる過去」 2012  Oil on canvas  162.0cm x 162.0cm

GALLERY MoMo Ryogoku では、2012 年6月30日(土)から7月28日(土)まで、当ギャラリーではおよそ2 年ぶり2 回目となる個展、吉田晋之介展「知らぬ未来と忘れる過去」を開催いたします。吉田晋之介は1983 年埼玉県生まれ、2012 年東京藝術大学大学院を修了し、学部在学中の2009 年シェル美術賞展では準グランプリを、また先般のアートアワードトーキョーでは長谷川裕子賞を受賞しました。彼の作品の多くは人工的な造営物をモチーフに描かれ、近作では内容に於いてより一層抽象性を感じさせる作品を展開しつつ、依然としてそうした人工物を作り続ける人間の在り様を内包し、自然との共存と拮抗を表すかのようです。大学院修了制作作品「人」は7m 近い油彩作品ですが、そのスケールの中に壮大な宇宙と、人間の強靭な存在や自然との共存を感じさせます。また最近作「知らぬ未来と忘れる過去」では、先の震災やこれから起こりうる破壊的な自然の脅威を想起させるものの、そうしたうねりの中で四角い造形物に自らの生き方を投影させ、破壊尽くせぬ精神性を持って未来を生き抜こうという姿勢を見ることができます。今展では上記2 作品の他、アートアワード受賞作品を含めて、新作8 点を展示する予定です。梅雨から厳しい暑さへと向かう季節となりますが、ご高覧いただければさいわいです。

[作家コメント]
世界の大きなうねりの中で生きていくということは、絶えず私を更新していくということだろう。うつろいゆく世界と関わろうとする私の興味や概念や作風もまた、ゆるやかに変化していくのだろう。入り口側の部屋をroom1、奥をroom2 とし、旧作(修了制作)から新作へとroom1 からroom2 にかけて時系列的に展示し、作品のゆるやかな変化をとおして「私」を見せれればと思います。

2012 年 吉田晋之介

[作家プロフィール]
吉田晋之介 Shinnosuke Yoshida

1983 埼玉県生まれ
2009 東京芸術大学絵画科油画専攻卒業
2012 東京芸術大学美術研究科油画技法材料第一研究室修了

[個 展]
2010 GALLERY MoMo Ryogoku (東京)

[グループ展]
2004 「戸塚伸也・吉田晋之介展」世田谷区民ギャラリー (東京)
2008 「高橋芸友会賞受賞者展」東京芸術大学 (東京)
2009 「トーキョーワンダーウォール2009」東京都現代美術館 (東京)
「遊美’09」タワーホール船堀(東京)
「シェル美術賞展2009」代官山ヒルサイドフォーラム(東京)
2010 「Lecturers」ギャルリージュイエ(東京)
「STK+YY GROUP SHOW」ターナーギャラリー(東京)
「中径展」府中市美術館市民ギャラリー(東京)
2011 「再生‐Regenerate-」GALLERY MoMo Ryogoku(東京)
2012 「分岐展 vol.2 」GALLERY MoMo Roppongi (東京)
「Lapis lazuli ‐本瑠璃で描く‐」芸大アートプラザ(東京)
「アートアワードトーキョー丸の内 2012」 行幸地下ギャラリー(東京)

[受 賞]
2008 高橋芸友会賞
2009 シェル美術賞2009準グランプリ
2012 アートアワードトーキョー丸の内 2012 長谷川裕子賞

オープニングレセプション:2012年6月30日(土) 18:00 - 20:00


全文提供:ギャラリーモモ両国
会期:2012年6月30日(土)~2012年7月28日(土)
時間:11:00 - 19:00
休日:日・月・祝
会場:ギャラリーモモ両国
最終更新 2012年 6月 30日
 

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