展覧会
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執筆: 記事中参照
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公開日: 2011年 9月 15日 |
作家コメント 眠りに落ちる前、私は必ず町で遊ぶ。 その町は、私が生まれ育った場所と同じような様子で、同じような仕組みを持っているが、何かが違う。 物体から色がはみ出る、重力が弱い、赤いワンピースを着た女の人たちがウロウロしている・・・ 幼い頃から、真っ暗になった部屋の中でさらに目を閉じて、この町を少しずつ少しずつ築きあげてきた。 少しずつ、少しずつ。
想像するという遊びを、多くの人が経験しているだろう。しかし、ほとんどの人が大人になってからもその遊びを楽しんでいるという訳ではないらしい。
私はいつまで経ってもその遊びから、その町から脱出できずにいる。いつか失うのだと思いながら、今日も目を閉じて私の 町を見る。
私は失われる可能性を恐れて、この町に向かってシャッターをきる。私の町のワンショットが、ひとつの作品となっている。
全文提供: 同時代ギャラリー
会期: 2011年9月13日(火)~2011年9月18日(日) 会場: 同時代ギャラリー gallery shop collage
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最終更新 2011年 9月 13日 |