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吉増剛造:盲いた黄金の庭
展覧会
執筆: カロンズネット編集   
公開日: 2010年 4月 30日

画像提供:BLD ギャラリー | Copyright © Gozo YOSHIMASU

吉増剛造作品集『盲いた黄金の庭』の刊行を記念して、吉増剛造写真展 「盲いた黄金の庭」を開催。

吉増剛造は大学在学中から『三田詩人』『ドラムカン』を中心に詩作活動をはじめ、64 年の第一詩集『出発』刊行以後、卓越した疾走感覚をもった先鋭的な現代詩人として現代詩の最前線を切り拓き、国際的に高い評価を得ています。自作の詩の朗読を続ける一方で、60 年代末からは現代美術や音楽とのコラボレーションをはじめ、70 年代には雑誌や詩集での写真作品の発表も行い、80 年代からは銅版に言葉を打刻したオブジェの制作や、近年では「gozoCinè」と名づけた映像作品にも取り組むなど、ジャンルを横断した幅広い活動を展開している作家です。

本展では、吉増がここ20 年の間撮り続けた全写真より選定した作品を、会期を二期に分けて展示します。遭遇した言葉や人、物などを多重露光で重ね、いくつもの時間と像がとけあう作品は、記憶とイメージが交差し、「詩写真」とも呼ばれる独自の世界を構築しています。2009 年には写真集『表紙 omote-gami』によって、毎日芸術賞を受賞しました。

多層をなすイメージと記憶のはざまから立ち上がる独特な世界観を、是非この機会にご高覧下さい。

第1期: 2010年6月18日(金) - 7月11日(日) 11:00-19:00
第2期: 2010年7月14日(水) - 8月8日(日) 11:00-19:00

吉増剛造(よします・ごうぞう)
1939 年東京都阿佐ヶ谷生まれ。慶應義塾大学国文学科在学中より詩作を始め、以降、さまざまに展開を重ねながら絶えず現代詩の最前線を切り拓く詩作品を発表するとともに、詩の朗読を伴うパフォーマンスを世界各地で行う。80 年代からは銅板に言葉を打刻したオブジェや写真の作品を本格的に発表し、国内外で個展を開催。主な詩集に『黄金詩篇』(1970)、『熱風 a thousand steps』(1979)、『オシリス、石ノ神』(1984)、『螺旋歌』(1990)、『花火の家の入口で』(2001)、『ごろごろ』(2004)など。映像作品のDVD に『キセキ-gozoCinè』(2009)。2009 年『表紙omote-gami』(思潮社)で毎日芸術賞受賞。現在東京都在住。

吉増剛造 『盲いた黄金の庭』
吉増剛造がここ20 年間撮り続けた全写真作品より、吉増氏の最もよき理解者である稲川方人氏らとともに、吉増自身が構成した待望の一冊!

※全文提供: BLD ギャラリー


会期: 2010年6月18日-2010年8月8日

最終更新 2010年 6月 18日
 

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