中里伸也展 |
展覧会 |
執筆: 記事中参照 |
公開日: 2015年 11月 23日 |
中里伸也は写真の作品を発表し続けております。 彼の初期のウジェーヌ・アジェのシリーズは、写真に撮影されるまで、非常に多くの時間をかけています。彼はアジェの写真を模して一点ずつ写真に撮影する為に19世紀のパリの町並みを自ら制作しています。 驚くほど精巧にアジェの世界を作り、写真に撮って、それをセピア色で仕上げています。 彼は写真そのものも大切だが、その狭間のようなものを撮りたいのだ、と言っています。 彼の文章にある「空間感」という言葉は、彼の作品を読み解く上で非常に重要なファクターだと考えられるのではないでしょうか。 彼はここ数年ガラスを用いて作品構成をし、それを写真に撮影するという方法で作品を作り続けています。 綿密に構成をし、独特な空間や存在感を練り上げる手法は、彼にしか表現できない世界を作り上げているのではないでしょうか。 ―――――――――――― 今回の制作について: 制作当初は、テーブルや棚といったシンプルな構造物を画面に取込むことで実際の空間感を効果的に表現できるのではと考えました。本来目指した物(そしてこれからの方向性として)は、もう少し具象の要素を持ち合せた独自の空間の表現で、最終的にはそれが僕自身の視覚言語へと繋がっていければと思っています。 全文提供:双ギャラリー 会期:2015年11月27日(金) 〜 2015年12月20日(日) |
最終更新 2015年 11月 27日 |