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蜷川実花:Self-image
展覧会
執筆: 記事中参照   
公開日: 2015年 1月 23日

《Self-image》2013 © mika ninagawa, Courtesy of Tomio Koyama Gallery

極彩色の鮮烈な写真で知られる蜷川実花は、近年、映画やミュージックビデオなどの映像作品や、ファッションデザイナーとのコラボレーションなどへも活動の幅を広げ、独自のスタイルを貫きつつ挑戦を続ける表現者として、常に注目を集めています。「蜷川カラー」と呼ばれるその色とともにアイドルやモデル、花々の輝きを捉えた作品がポジティヴで開放的と評される一方で、華やかさや幸福感と隣り合わせにある歪みや澱み、衰退の影や死の気配をも捉え続けてきました。

本展では、そのような闇や影の部分に目を向け新境地を開いたシリーズ『noir』(2010 年-)と川面に散る桜を一心不乱に収めた『PLANT A TREE』(2011 年)、そして初期から断続的に撮影してきたモノクロームのセルフポートレイトを中心に展観します。「生身に近い、何も武装していない」と作家自身が語る特別な写真群(=Self-image)を紹介するこの機会に、蜷川実花作品の新たな魅力と出会っていただけたら幸いです。

[作家プロフィール]
蜷川実花 Mika Ninagawa

東京生まれ。ひとつぼ展グランプリ、キヤノン写真新世紀優秀賞、コニカ写真奨励賞、木村伊兵衛写真賞、大原美術館賞(VOCA 展)など数々受賞。活動開始と同時に毎年写真集を発表し、現在までに80 冊近くを出版。2007 年に公開された『さくらん』では長編映画初監督も務める。同作は国内だけでなく、第57 回ベルリン国際映画祭及び第31 回香港国際映画祭の正式出品特別招待作品となるなど国内外で高い評価を得た。2008 年11月に東京オペラシティアートギャラリーから始まり全国の美術館を巡回する大規模な回顧展「蜷川実花展 ―地上の花、天上の色―」を開催、のべ18 万人を動員する。2012 年には『ヘルタースケルター』にて映画監督として第2作目を発表、同新藤兼人賞銀賞を受賞。2014 年、2020年に開催される東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会理事に就任。

http://ninamika.com

全文提供:原美術館
会期:2015年1月24日(土)~2015年5月10日(日)
時間:11:00-17:00 (水曜は20:00まで、入館は開館時間の30分前まで)
休日:月曜日(祝日にあたる5月4日は開館)、5月7日
会場:原美術館
最終更新 2015年 1月 24日
 

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