幻視ノ貌:没後10年 大島哲以×作田富幸×成田朱希 |
展覧会
|
執筆: 記事中参照
|
公開日: 2009年 4月 14日 |
今年で没後10年を迎える幻想絵画の巨匠・大島哲以と、作田富幸・成田朱希という現代作家を組み合わせ、3人展でご紹介します。この顔合わせは、2003年の「幻想のエロチカ」展以来、6年ぶりとなります。 大島は、人とも獣とも判別つかない面妖な貌、作田は、分裂と結合を繰り返すシュールな貌、成田は、女性でしか描けない妖艶な貌と、描かれる相貌は異なりますが、見えるはずのないものが見える“幻視”の世界観が共通し、またそれぞれ妖しさとともに見る者の想像を超える圧倒的な存在感を持っています。今回は大島の日本画混合作品、作田の新作テンペラや、成田の新作油彩作品など、約20点の作品を展示いたします。世代を超えて出会う3アーティストの“幻視”の眼に、ご期待ください。
大島哲以 略歴 1926年、愛知県生まれ。1948年、大阪にて日本画家・中村貞以に師事。「院展」出品(~1953)。1960年、「新制作展」出品(~1969)。1964年、「第6回現代日本美術展」出品(以後7,8,10,11回出品)。1971年、研修員としてヨーロッパ滞在(~’72、主にウィーン)。1976年、「从展」(東京都美術館、以後’78、’79、’80出品)。1982年、「幻視者たち・ドイツ巡回展」-ケルン文化センター、ヴェルツブルグ美術館。1983年、「幻視者たち帰国展」(伊勢丹美術館)。1986年、「現代日本美術展」(ケンブリッチ、バンクバー、ロサンゼルス)。1999年4月、永眠。
作田富幸 略歴 1960年、山形県生まれ。東京造形大学美術学部版画専攻卒業。1985年、日本版画協会展・協会賞(’90 準会員賞・会員推挙)。2004年、第6回高知国際版画トリエンナーレ展 ≪大賞≫受賞。2006-2007年、文化庁海外留学制度1年派遣研修員(オランダ)。2006年、個展・CBKU(Centrum Beeldende Kunst Utrecht)(オランダ)2006年、グループ展・Buitengewoon 版画展(Nagele Museum, オランダ)。2008年、第5回国際ミニアチュール版画ビエンナーレ≪1st prize≫受賞。
成田朱希 略歴 1966年、青森県生まれ。幼少から漫画、絵本等を手本に絵を描き始める。1987年、初個展(東京)。2000年、「从展」(東京都美術館)に出品(以後毎年)。2003年、第8回国際コンテンポラリーアートフェスティバル(NiCAF TOKYO 2003)。2005年、「浮世絵と花魁展」(羽黒洞)。2008年、「Asia Top Gallery Hotel Art Fair 08」(ホテルニューオータニ/東京)。
※全文提供: 不忍画廊
|
最終更新 2009年 4月 20日 |