吉岡耕二:ヨーロッパの旅 |
展覧会 |
執筆: 記事中参照 |
公開日: 2013年 4月 09日 |
色を追いかけてきた。太陽を追いかけるように― まばゆいばかりの色使いで、“ 色彩の魔術師” と呼ばれる吉岡耕二。24歳で自由な色彩表現を求めてパリ国立美術学校に留学。1975年には日本人としては最年少の31歳でサロン・ドートンヌの正会員に推挙されるという栄誉に輝きました。その頃から地中海を中心としたパリを始まりにヴェネツィア、フィレンツェ、イスタンブール、カダケス、地中海、エーゲ海などヨーロッパ周辺を放浪し、描き続けてきました。 常に太陽を求め、色を求め、あたたかさを求めてきた吉岡は、自らの体で感じてきた情景を想いのままにキャンバスに表現し、その伸びやかなマチエールと大胆な構図は観る者を魅了します。吉岡の手によって鮮烈に彩られた風景は、都市の新たなイメージをも提示するのです。 本展覧会では初となる、版画の個展を開催します。 14年間にも渡るパリ在住の間に、吉岡はヨーロッパのほとんどの国を旅しており、地中海性気候のそのあたたかな大地と、太陽と、そして海を鮮烈な色彩と大胆な画面構成でその印象を表現してきました。 今展では、イスタンブールやナポリ、そしてCD ジャケットにも使用されたフランスのエスプリシリーズなど、今まで一度に揃う事のなかった作品が一堂に会します。ぜひこの機会をお見逃しないようご覧ください。また、油絵には手が届かないという方も、お手頃なサイズからありますのでお勧めです。まずは版画からコレクションされてみてはいかかでしょうか。 全文提供:Bunkamura Box ギャラリー 会期:2013年4月3日(水)~2013年4月14日(日) |
最終更新 2013年 4月 03日 |