伊集院真理子: soundscape -音の風景- |
展覧会 |
執筆: 記事中参照 |
公開日: 2012年 7月 03日 |
伊集院真理子は、白釉やプラチナを使った新感覚の陶芸作品で知られる作家です。 大学卒業後の1975年、神奈川県平塚市に築窯し、集合住宅や公共施設などの陶壁を中心とした建築デザインに携わってきました。 そして、並行して大切に続けてきたのが食のための器づくりです。「器は料理の舞台のようなもの、大地を受け止めるもの、生命を盛るもの」と伊集院さんは言います。毎日何気なく使う器から元気をもらってほしいとの想いで、道具を使わずに手で成形する “手びねり”という手法を用い、自らのエネルギーを指先から作品に注いで制作しています。 火にかけた鍋から聞こえるぐつぐつ煮える音や、食卓で器を囲みながら弾む会話…。伊集院の器は、そんな一日を奏でる楽しい音を生み出し、その温もりと包容力が使う人の心を捉えて止まないのです。 本展では、人気の食器を中心に花器やオブジェ、椅子など幅広いラインナップで展開する予定。同時開催のcraft collectionと一緒に楽しめるのも魅力です。ぜひこの機会に、伊集院真理子の力強い世界を感じて下さい。 [作家プロフィール] 全文提供:Bunkamura Box ギャラリー 会期:2012年7月21日(土)~2012年8月1日(水) |
最終更新 2012年 7月 21日 |