イコノフォビア―図像の魅惑と恐怖― |
展覧会 |
執筆: 記事中参照 |
公開日: 2011年 12月 01日 |
〈イコノフォビア〉とは、〈イコン=図像〉と 〈フォビア(恐怖症)〉を組み合わせたことばです。〈イコン〉とはもともと「類似」を意味するギリシア語eikónを語 源とし、西洋中世時代にキリスト教の「聖像」を指して以来、久しく「ポートレート」や「イメージ」と関連することばとし て使われてきました。さらに現在では、コンピュータ画面のなかの「アイコン」、またゲームやアニメ、顔文字などの「キャ ラクターアイコン」に至るまで、このことばは幅広く使用されています。 このような〈イコン〉は人々を魅了する作用があるがゆえに、しばしば恐怖の対象ともされてきました(プラトンの芸術嫌 悪、イコノクラスム、ファシズムのメディアプロパガンダ、ポロックの抽象画…etc)。〈イコン〉はそれが像として現れ るや否や、人々の記憶を横断し、占有していきます。〈イコン〉に取り憑かれ、思考停止する恐怖がその裏側には秘められて いるのです。 本展覧会「イコノフォビア―図像の魅惑と恐怖―」では、そうした厄介な産物である〈イコン〉をあえて創出する9名の作 家たちを紹介します。イメージに取り憑かれて思考停止に追い込まれるか、それともイメージを操作することで想像力をかき 立て、思考を働かせる契機とするか。彼らによる〈イコン〉の使用方法をご覧いただければと思います。 出品作家 公式サイト 全文提供:イコノフォビア―図像の魅惑と恐怖―展実行委員会 会期: 2011年11月29日(火)-2011年12月4日(日) |
最終更新 2011年 11月 29日 |