伏黒歩:bird is watching you |
展覧会 |
執筆: 記事中参照 |
公開日: 2011年 11月 07日 |
1977年生まれの伏黒歩は2003年に多摩美術大学絵画学科版画専攻を卒業後、油彩による表現にこだわり制作を続けています。 油絵具による滲みやムラ、絵具の塊や飛沫を自由に使って制作を続ける伏黒歩は、第一回SHOWCASESHOWにおいてその独特の色彩と影絵のように闇と光を表現する作風で注目され、その後Showcaseにて開催された個展においても大きな反響を得ました。 今展では200号の大作4点を中心に、夜に潜む植物や鳥を描きます。 飛ぶためのものしかついていない「鳥」を純粋で潔い存在だと感じる伏黒は、鳥のように無駄を排した絵を目指し、形を描きながら削ぎ落としていく表現を好みます。夜空の星が集まって形が浮かび上がったような作品の中では、生き物、植物、楽器、道ばたのフェンスやネットも全て同一の目線で描かれ、全体として一つの生命のように輝きます。それは闇の中から発光し、音楽を奏でるように、明るい日の下では捉えられない生物のうごめきや振動がその生命力を解き放つ特別な時間の情景です。 『「夜」のなかに、まだ何かある、と思って制作しています。 伏黒歩展「bird is watching you」をどうぞご期待下さい。 ※全文提供: メグミオギタギャラリー 会期: 2011年12月13日(火)~2011年12月24日(土) |
最終更新 2011年 12月 13日 |