高木智広:落鳥の森 |
展覧会 |
執筆: 記事中参照 |
公開日: 2011年 11月 05日 |
高木智広の二年ぶり、第二回目の個展となります。動物たちへの偏愛をもつ高木は、もともと人間と動物の境界線を疑い、その境界線を往来する人間のイメージを作り上げてきています。多くの動物が絶滅しつつある現在、そのイメージはどうしてもペシミスティックでダークなものになり、動物のかぶりものシリーズが象徴するように、さらには滑稽なものにさえなります。高木作品を一言で表現するとすれば、「堅固な写実的技法に支えられた、滑稽さの中にリリシズムを湛えた滅びゆく物語的世界」ということになるでしょうか。人間の世界自体が揺らぎ始めている現在、高木の作品がリアリティを増し、そのリリシズムは人間世界にも覆いはじめているように感じます。本展は添付画像の120号の大作「落鳥の森」を中心にした平面新作で構成されます。どうかご期待ください。 高木智広 Tomohiro Takagi 1993 ニューヨーク滞在 ※全文提供: unseal contemporary 会期: 2011年11月5日(土)~2011年11月26日(土) |
最終更新 2011年 11月 05日 |