映像と場所、空間の関係性をもとに作品制作を行う映像作家。サイトスペシフィックとノン・サイトスペシフィックを行き来しながら、現代における物語(ナラティブ)のあり方を提案している。
カナダの映像祭CINESONIKA 2010でのグランプリ受賞、あいちトリエンナーレ企画コンペへの出品、 Raster-Noton Japan Tour 2010への参加など、近年の活動が目覚ましい。
アーティストステートメント 私は現代における物語(ナラティブ)のあり方を、まったく別の方向性をもった2つのベクトルによって探っている。 一方は、積み重ねられる地層のように場所が持つ重層的な物語であり、地霊/Genius Lociをもとにその顕在化を図っている。それは、大地に横たわった物語である。 もう一方は、没場所化された都市の中で中空に漂う断片的な物語である。 非時間化・非空間化された物語の断片は、中心軸を失い微かな予兆としてのみ存在する。 それは、都市の中で宙づりになった物語である。大地に横たわった物語、都市の中で宙づりになった物語、これらは決して強く結ばれる事なく、私たちのまわりに存在している。 本展では、「都市の中で宙づりになった物語」をテーマにした映像作品で構成します。
平川祐樹 1983年 愛知県名古屋市生まれ、現愛知県在住 2008年 名古屋学芸大学大学院メディア造形研究科修了
主な展覧会/上映 2006年 個展「鏡の中の鏡」(橦木館/愛知県名古屋市) 2007年 神戸ビエンナーレ「アート・イン・コンテナ」(メリケンパーク/兵庫県) 2009年 第12回文化庁メディア芸術祭(国立新美術館/東京都)、個展「乖離するイメージ」(Standing Pine-cube/愛知県)、白昼夢(愛知県美術館ギャラリー/愛知県)、Electrofringe 09(Newcastle/オーストラリア) 2010年 浮森(Standing Pine-cube/愛知県)、あいちトリエンナーレ企画コンペ「中川運河-忘れ去られた都市の風景-」(愛知芸術文化センター/愛知県)、CINESONIKA 2010(Simon Fraser University Surrey Theatre/カナダ)
主な受賞 2008年 第12回文化庁メディア芸術祭 アート部門審査委員会推薦作品 "Resight" 2010年 CINESONIKA 2010(カナダ) グランプリ受賞 "pulse"
※全文提供: スタンディングパインキューブ
会期: 2011年3月26日(土)-2011年4月24日(日) 会場: スタンディングパインキューブ オープニングパーティー: 2011年3月26日(土)18:00 -
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