リーバイ・パタ:鳴り響く銃声とギリシャの音楽 |
展覧会 |
執筆: カロンズネット編集 |
公開日: 2011年 2月 10日 |
アメリカ人アーティストのリーバイ・パタは、カリフォルニアで生まれ育ち、 2年前に来日。ネイティブ・アメリカンを先祖に持ちます。 タイトルの「鳴り響く銃声とギリシャの音楽」とは、リーバイ・パタが見た 映画「ゴッドファーザー」のワンシーンに由来します。 ダンスホールに銃声が鳴り響き、ギャングたちが撃たれ、 その後ろではギリシャ音楽が悲しくも流れ続ける。 銃声も音楽も人間が生み出した音には変わりないけれど、 前者は人を不安にさせ、後者は人を豊かな気持ちにさせる。 それはまるで、パタにとって日常の、特に東京での生活のシンボルのようでした。 混沌とした東京という都市で生活することにより、かえって感受性は深まり、 自分自身の静寂とも向き合うことができるとパタは語ります。 あらゆるものには、相反する2つの世界が常に共存している。 閉塞感が漂い、様々な矛盾を抱えながらも進化を求め続ける現代社会、この日本。 東京という都市で生活をする中でこそ、逆説的に研ぎすまされたみずみずしい パタの感性が、依り代のごとく作品群に溢れています。 この機会にぜひご鑑賞ください。 Levi Pata(リーバイ・パタ) ※全文提供: フォイル・ギャラリー 会期: 2011年2月25日(金)-2011年3月12日(土) |
最終更新 2011年 2月 25日 |