山本一弥:リバース |
展覧会 |
執筆: 記事中参照 |
公開日: 2010年 11月 25日 |
a piece of space APSでは、企画展シリーズ“a piece of work”の第21回目、山本一弥の個展。近年は、北京での個展のほか、企業のオフィス空間のためのコミッションワークを手がけるなど、若手彫刻家として着実に活動の場を広げています。今回はAPSと同じフロアーにあるGallery Camelliaの2会場で展示。 山本一弥(やまもとかずや)は、合板や透明樹脂を使い、見るもののを一瞬思考停止にするような彫刻作品を発表してきました。2002年に武蔵野美術大学大学院造形研究科を卒業後、逆さで頭のない巨大な子鹿の肢体や、人の背ほどあるキューピーの頭など、合板を高く積み重ねそれを削って造形しカラフルでポップに着色した作品で知られ、04年には第10回ADSP (Art Documents Support Program by SHISEIDO)に選ばれました。その可愛らしいはずのモチーフに宿る奇妙さは喉の奥にひっかかった魚の骨のようにいつまでも頭に残ります。 近年は透明樹脂を使い、ガウンや靴、身体の一部のような何かが左右シンメトリーに開かれ、それは柔らかいのか固いのか、湿っているのか乾いているのか、美しいのか気持ち悪いのか、存在するのかしないのか、、、私たちの感覚を引き裂き、判断を宙づりにします。 本展では、新作5,6点を、APSと同じフロアにあるGallery Camelliaと2会場にて展示いたします。 山本一弥 YAMAMOTO, Kazuya 個展 グループ展 受賞 コミッション・ワーク 全文提供: a piece of space APS 会期: 2010年12月1日(水)-2010年12月18日(土) |
最終更新 2010年 12月 01日 |