展覧会
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執筆: カロンズネット編集
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公開日: 2010年 3月 25日 |
電子工作やピンホール写真を用い、アナログ的な視点で空間を見つめる秋吉かずきの個展です。 ニクロム線が点滅し、電子音が鳴るインスタレーション「エレキ」。 ドラム缶の内側にピンホール写真を焼き付けた作品。 モールス符号化された詩を乗せた電波により空間を満たしたインスタレーション「密やかに存在する電波」など、空間の中で存在するという事を、あらたな認識として受けとめる機会となりそうです。
多次元的な奥行きを持つ空間の中で、その全貌をはっきりと認識できないまま我々もまた他のあらゆるものと同じようにあらゆるものとの関係を持って存在しています。幼児が好奇心からものを口に入れて味や温度、感触を確かめ、世界を認識してゆくように、私は様々な方法で空間の構造を分析し空間と私との関係を検証しますが、それは同時に空間の中で私自身がどのように存在しているのかという私自身の在り様についての認識を深めることと言えます。 -秋吉かずき
秋吉かずき 1983年 京都生まれ 2008年 金沢美術工芸大学 美術工芸学部美術科彫刻専攻 卒業 2010年 同大学大学院 美術工芸研究科修士課程彫刻専攻 修了(学長賞受賞)
※全文提供: マキイマサルファインアーツ
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最終更新 2010年 4月 02日 |