動き出す!絵画 ペール北山の夢 ―モネ、ゴッホ、ピカソらと大正の若き洋画家たち |
展覧会
|
執筆: 記事中参照
|
公開日: 2016年 10月 21日 |
大正初期、大きな転換期を迎えた日本の美術を、影ながら動かした知られざる人物がいます。和歌山市に生まれた北山清太郎(きたやませいたろう)(1888–1945)がその人です。 北山は、美術雑誌『現代の洋画』や『現代の美術』等を出版して西洋の美術を盛んに紹介するとともに、岸田劉生や木村荘八ら、若い洋画家たちの活動を、展覧会の開催やカタログの出版などを通して献身的に支えました。その篤い支援に感謝した画家たちは、北山をパリでファン・ゴッホら多くの若い画家たちを支援した、画材商のペール・タンギー(タンギー親爺)になぞらえて、「ペール北山」と呼びました。 今回の展覧会では、この北山の活動を手がかりに、大正期の日本を熱狂させた西洋美術と、それに影響を受けながら展開した近代日本の美術を同時に紹介することを試みます。当時の画家たちが、次々と流入する情報から西洋美術の何を学び取り、影響を受けながらもそれをどのように乗りこえ、自らの表現を作り上げるにいたったのか。大正という熱い時代の美術を、改めて検証します。 なお北山は、その後美術の世界からアニメーションの分野へ転身し、ちょうど100年前の1917(大正6)年に、初めてアニメーション作品を発表した日本人3人のひとりとなります。北山は、まさに「絵を動かす」人となったのです。 主催:和歌山県立近代美術館、読売新聞社、美術館連絡協議会 協賛:ライオン、大日本印刷、損保ジャパン日本興亜 ■会場 和歌山県立近代美術館 1階展示室 ■開館時間:9:30―17:00(入場は16:30まで) *11月19日は10:00開場 ■休館日:月曜日(1月9日は開館し、翌1月10日休館)、年末年始(12月29日~1月3日) ■観覧料 一般1000(800)円、大学生800(600)円 ( )内は20名以上の団体料金 ※高校生以下、65才以上、障害者の方は、無料。 ※和歌山県内に在学中の外国人留学生無料。 ※毎月第4土曜日(11月26日、12月24日)は「紀陽文化財団の日」として大学生無料。 ■関連イベント ・対談講演会「動く私、動く自画像」 講師:森村泰昌(現代美術作家)×聞き手:熊田司(当館館長) 日時:11月26日(土) 14:00から2階ホールにて(13:30開場、先着120名 *9:30より受付にて整理券配布) 巨匠と呼ばれる画家の絵に自らなりきる写真作品を制作してきた森村泰昌さんに、その制作を通して見えてきた作品の魅力や秘密、また本展を観て感じられたことなどを、当館館長が聞き手となってうかがいます。 ・手回しアニメフィルム上映・解説会 講師:松本夏樹(映像文化史研究家) 日時:12月23日(金・祝) 14:00から2階ホールにて(13:30開場、先着120名 *9:30より受付にて整理券配布) 北山清太郎が日本最初のアニメーション作家であることに関連して、当時のアニメーションの上映と解説を行います。 ・レクチャーコンサート「出会う!音楽」 講師・ピアノ:松井淑恵(和歌山大学)×ヴァイオリン:日俣綾子 日時:2017年1月8日(日) 14:00から2階ホールにて(13:30開場、先着120名 *9:30より受付にて整理券配布) 美術と同じように西洋からの影響を受けて展開した近代日本の音楽と、アジアからの影響を受けた西洋音楽を、解説つきの演奏で紹介します。 ・フロアレクチャー(学芸員による展示解説) 日時:11月20日(日)、12月11日(日)、2017年1月9日(月・祝) 14:00から会場にて(要観覧券) ・こども美術館部(小学生対象の鑑賞会) 日時:12月3日(土) 14:00から会場にて(当日開始時間までに要受付)
http://momaw.jp/
全文提供:和歌山県立近代美術館
会期:2016年11月19日(土) 〜 2017年1月15日(日) 時間:9:30〜17:00(入館は16:30まで) ※11/19は10:00開場 休日:月曜日(祝日の場合は翌平日)、年末年始(12月29日~1月3日)、展示替え期間。 会場:和歌山県立近代美術館
|
最終更新 2016年 11月 19日 |