堀井ヒロツグ+浅田慧子 写真展 「すべて海へ還っていく、そしてまた降り注ぐ」 |
展覧会
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執筆: 記事中参照
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公開日: 2015年 9月 22日 |
近くにいる人を見つめながら、未来に降る雨のことを考えている。 和歌に見られるように、人は昔から水に感情を託してきた。 私たちの内部を満たし、また、そこから流れ出した水がやがて海や空を満たすように、それぞれが同じ循環の一部分であることを、どこかで感じていたのだろうか。 私はこの数年のあいだに、人の心の営みがつくる目に見えない川や海を想像するようになった。隔たりながら隣り合っている私たちを、ゆるやかに繋げながら、すべてを抱く海原へ通じていく水脈のことを。私たちはその混沌の川に、堪え難いほどの欲望や、透き通った祈りさえ流せる生き物である。 その像を視覚で捉えることは出来ないけれど、そこにじっと目を凝らすことは、この時代を循環するものへの眼差しを持つことと同じであるように思う。 未来に降る雨は、この身体とひと繋がりにある。 堀井ヒロツグ 私の生まれ育った家には障子のある部屋があり、その部屋の障子を開けると 庭に沢山の花が咲いてるのが見え、優しい光が差し込む。 障子を閉じると、外の景色が見えず隔たれた空間に漠然とした不安と、映った影からは物の気配が感じられる。 向こう側が見えそうで見えない、つっついたら破けてしまうその紙につい触れたくなった。 浅田慧子 ----- 入場料:300円(中学生以下無料) アーティスト・トーク:上松正宗 × 堀井ヒロツグ 9月23日(水・祝)18:00 - / 500円 ライブ:長谷川健一 LIVE 9月27日 18:00 - / 1,500円 ----- 【関連イベント開催】 ◼︎上松正宗 × 堀井ヒロツグ アーティスト・トーク 毎年GWにFOILとグループ展を開催している建仁寺塔頭 禅居庵の副住職で、自身も映像・写真を撮る上松正宗さんが、堀井ヒロツグと写真に関して話します。 日時:2015年9月23日(水・祝)18:00 - (17:30受付開始) 料金:500円(展示入場料込) 会場:フォイル・ギャラリー 京都市上京区笹屋町通智恵光院西入笹屋町1-519 マーブルビルディング3F ※予約不要 上松正宗 Masamune Uematsu 禅居庵 副住職兼、映像作家。精華大学ポピュラーカルチャー学部非常勤講師。 ◼︎長谷川健一 LIVE 京都を中心に活躍する長谷川健一さんが、本展示に寄せてライブをします。静かな力強さを持つ長谷川さんの歌と作品の、一夜限りの響き合いをお楽しみください。 日時:2015年9月27日(日)18:00 - (17:30受付開始) 料金:1,500円(展示入場料込) 会場:フォイル・ギャラリー 京都市上京区笹屋町通智恵光院西入笹屋町1-519 マーブルビルディング3F 長谷川健一 Kenichi Hasegawa 歌が純粋に歌として響くことの力強さを湛える優しくも切ないその声は、聴くものを深遠な世界へといざなう。 京都が産んだ天才シンガー・ソングライターとして、多くのファンやアーティストから高い評価を得ている。 http://www.kenichihasegawa.com イベントの予約&お問い合わせ フォイル TEL:075-451-6162 MAIL:gallery@foilkyoto.com (@は半角です) ◎フォイルまで、電話もしくはメールにてご予約ください。 メールの件名を「9/27 長谷川健一LIVE参加希望」として、「イベント名」「お名前(ふりがな)」「お電話番号」をメールでお送りください。フォイルからの予約確認の返信メールが届いた時点で予約が完了となります。(ご予約から3日経っても返信が無い場合は再度ご連絡ください) 堀井ヒロツグ Hirotsugu Horii 1982年 静岡県生まれ。2008年 早稲田大学芸術学校空間映像科卒業。2013年に東川国際写真フェスティバル ポートフォリオオーディションのグランプリ、塩竈フォトフェスティバルの特別賞を受賞。現在、京都を中心に活動中。 http://www.hirotsuguhorii.com 浅田慧子 Keiko Asada 1987年埼玉県生まれ。2011年、日本大学芸術学部写真学科卒業。2011ー2013年、資生堂広告宣伝制作部フォトグラファーアシスタントとして勤務。現在、日本大学芸術学部写真学科助手として勤務。
http://www.foiltokyo.com/
全文提供:FOIL GALLERY
会期:2015年9月11日(金) 〜 2015年9月27日(日) 時間:月 - 土 12:00 - 19:00 / 日・祝 12:00 - 18:00 休日:9月16日、24日休廊 会場:フォイル・ギャラリー
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最終更新 2015年 9月 11日 |