あるがせいじ:新作展 |
展覧会 |
執筆: 記事中参照 |
公開日: 2009年 8月 25日 |
紙にカッターで1ミリ角の穴をあける。それも無数に、正確に並べる。 紙細工、と言ってしまえばそれまでだが、あるがせいじの生み出す世界は、そんな安易な言葉を吹き飛ばす。穴をあけられ、重ねられ、折り曲げられた紙によって出来上がったそんな世界は、圧倒的な驚愕を我々に与える。だがそれは、単なる技術だけではない。想像もできないこだわりと忍耐力、その一方で、蓄積された無数のイメージを解放する喜びが、その作品には埋め込まれている。 前回個展から二年、また新しい精密にして驚くべき世界が、我々の前に展開する。 展覧会初日10/2(金)18:00-、出品作家を囲んでのオープニングパーティーを開催いたします。 全文提供: レントゲンヴェルケ |
最終更新 2009年 10月 02日 |
あるがせいじの作品は一体どのように作られているのか、見るたびに考えては混乱してしまう。素材は紙である。しかし、その紙で作られた世界はあたかも神が作りたもうたかのごとき超絶技巧によっている。言葉や解釈を不要とする作品であり、そのために見なければその凄さがわからないが、見れば一目でわかる。天地創造を思わせる。