笹岡啓子:Century of the Shore |
展覧会 |
執筆: カロンズネット編集3 |
公開日: 2014年 2月 06日 |
笹岡啓子は2011 年4 月から東日本大震災の被害に見舞われた三陸沿岸地域と阿武隈山地の村々を撮影し てきました。2012 年3 月には、「Difference 3.11」と題した展覧会と、8+1 頁折の小冊子『Remembrance』(KULA) の刊行を始め、昨年12 月までの約2 年間で計41 号を発行しました。撮影行為と発表活動とを重ね合わせ継 続していくことは、笹岡にとって自らの体験を深めていくことでもあったといいます。 津波と地震で荒れ果てた沿岸部は、3 年が経ち、防潮堤や港の再建、土地の造成など、復旧工事が急速に 進んでいます。また、原発事故によって汚染され避難を余儀なくされた地域では、本格化した除染作業のため に人の姿が見え始めた町がある一方で、いまだ取り残されたままの場所もあります。 本展では、笹岡がこれまで撮影した写真の中から構成したプロジェクション作品を発表します。大きな災害か ら個々の復興へと向かう現在進行形の場所に、笹岡は撮ることで向き合ってきました。淡々と続く具体的な景 色は、一篇の叙事詩のように、東北の被災地が「浜の世紀」に生きていることをあらためて気づかせるでしょう。 [作家プロフィール] 全文提供:photographers' gallery 会期:2014年3月10日(月)~2014年3月20日(木) 時間:12:00 - 20:00 会場:photographers' gallery |
最終更新 2014年 3月 10日 |