作家コメント
写真は単に情報の複製ではなく、「私」や「あなた」が知っているはずの
世界に、再び目を向けるための契機となってくれるはずだ。大切なのは、
写っている出来事ではない。その対象と、どのように関わって行けるかだ。

阿部正典 ABE Masanori
1985 神奈川県生まれ
2009 東京工芸大学芸術学部写真学科卒業
2011 東京工芸大学大学院博士前期課程芸術学研究科メディアアート専攻写真領域修了

2006 「6」（新宿眼科画廊／新宿）
2007 「SQUARE MAP」（Gallery LE DECO／渋谷）
2008 「東京工芸大学写真展」（epSITE／新宿）
2009 「東京工芸大学 写真学科 CASO展」（海岸通ギャラリー・CASO／大阪）
2010 「TOKYO PORTFOLIO REVIEW Vol.4」推薦 吉野弘章（東京工芸大学准教授）

「つくる」側と「みる」側の垣根が、溶け始めている。鑑賞者がかかわって初めて完結する参加型、鑑賞者にいっそう積極的な参加を期待する協働など、手法は千差万別だ。「写されたものを見る」。従来の写真にありがちなこの一方的な関係に飽き足らず、「つくる」側、「みる」側の双方を居場所に、阿部正典は果敢な突破を試みる。最大規模のコミュニケーション・ツールとも言われるサッカーを主題に……。
企画：石川健次（東京工芸大学芸術学部教授）

※全文提供：　ギャラリーなつか

会期：　2011年4月11日（月）－2011年4月16日（土）
会場：　ギャラリーなつか