展覧会
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執筆: カロンズネット編集
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公開日: 2010年 12月 03日 |
作品について 試みと現実 「静止」という行為に、白い壁という<余白>が、重要な役割を担っている。それは、[作品を取りかこむ]周辺の沈黙としての要求を、であるが、「歩く」という行為をともなって<余白>がリズミカルに[作品によって分割され]、わたしとは関係のないところで何らかの精神的な演出を経て独自な白い拍子を響かせる。室内空間をArt(アール)<技芸>作品として、「音楽」や「文芸」といった他のジャンルとの境界のない全く一つの表現を目指しているのであるが、それは独りよがりの [かろうじて造形のスタイルをもった]夢想する「音楽スケッチ」<楽譜>の類いといったものになるであろう。その肝心の作品部分(パネル)は、外界との境界線が「有る」か「無い」かのぎりぎりのところで主題、基調音または色のコントロールを、手付かずの創造力に託してある。ところが手仕事の関係上、完成度に裏打ちされた「結晶化」「磨き」という作品づくりの現実が、別な関心事となって、わたしに圧力をかけてくるのだ。 -三上秀夫
三上秀夫 1962 埼玉県生まれ
主な個展 2000 ギャラリー五番街(仙台) 2002 ギャラリー五番街(仙台) 2005 ギャラリーなつか 2006 ギャラリーなつか 2008 ギャラリーなつか、第20回シルク博物館全国染織作品展奨励賞(横浜)
※全文提供: ギャラリーなつか
会期: 2010年12月6日(月)-2010年12月11日(土)
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最終更新 2010年 12月 06日 |