展覧会
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執筆: 記事中参照
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公開日: 2009年 11月 29日 |
作家コメント 数年前初めてニューヨークのマンハッタンを訪れ、そのダイナミックさと多様さ、同時に初めての所なのにどこか懐かしさも感じさせるこの街にすっかり引きつけられています。人を圧倒する無機質的な高層建築も内部には緻密な装いがあり、下町の赤レンガ造りの建物は正面にはりついたような非常階段がレースのような効果をあげ、ノスタルジックな気持ちになります。地下鉄構内では乱立する鉄の支柱の無骨さに目を奪われますが、プラットフォームの壁面にある駅名のタイル装飾に手仕事の温かさがありました。文化、言語等、幾層にも重なった異質な物を全てのみこみながら前進するこの街の魅力は豪快さと繊細さが一体になったものと感じ制作意欲をかきたてられました。
今回の個展は木炭や墨の黒を中心に、荒目の布をキャンバスに仕立てる仕事から始め、コラージュを多用しながら私のマンハッタンを抽出しようという試みです。
ニューヨーク、マンハッタン(地下鉄、美術館、通り、建物の非常階段等の風景)を中心に、そこに生きる人々の姿を、木炭や墨等を用いた作品。261cm の大作を中心に、50、30 号他計約15 点の展示。
和田宏子 WADA Hiroko 山形県生まれ 東京学芸大学美術科卒業 1970-77 モダンアート協会展 奨励賞、新人賞、会友賞受賞 文化庁現代美術選抜展 1977-95 モダンアート協会会員 1976-80 昭和会、シェル美術賞展、安井賞展等出品 1988-94 フランス滞在 SALON D’AUTOME 展(パリ)、EXPOSITION GIAPPONE 展(ミラノ) 1996 第1 回昭和シェル石油現代美術賞入賞、GRABDS ET JEUNES D’AUJOURD HUI 展(パリ)、ARTEX 展(パリ) 1996-00 個展、グループ展等 2001,04 和田宏子展 ごらくギャラリー 2001-02 文化庁芸術家在外研修員として渡仏
会期:2010. 1/18(月)-1/30(土)
※全文提供: ギャルリー東京ユマニテ
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最終更新 2010年 1月 18日 |