野田裕示:不在の記号 |
展覧会 |
執筆: 記事中参照 |
公開日: 2009年 10月 05日 |
野田裕示(のだひろじ)は1952年、和歌山県生まれ。1976年、多摩美術大学油画科卒業後、まもなく、当時現代美術の先駆的画廊であった南画廊(東京)の志水楠男氏に見出され、初めての個展を行い、早くからその実験的でダイナミックな作品は注目を集めました。 野田は、一貫して支持体と絵画の関係に取り組んだ作品を制作。国内外の美術館、画廊での発表を精力的に行ない、2001年には芸術選奨文部科学大臣新人賞を受賞するなど、その評価は着実に高まっています。 また、近年は石彫の岡本敦生氏とのコラボレーションで石の彫刻にアクリル絵の具によるペイントを施した作品を発表し、愛知県美術館での展示、さらに2005年の「現代日本彫刻展」では毎日新聞社賞を受賞するなど、立体と平面による新しい展開も見せています。 今回の新作は約2年ぶりの発表となります。前回の新作展で発表した、人体のような白いフォルムが浮かび上がる作品を150 号の大作(227.3x162.1cm)に発展させた作品が10点出品されます。作為的な手法を一切削除し、野田が以前より追い求めてきた「かたち」のもつ有機的な面白さを前面にしたこれらの作品は、二次元の平面を飛び越え、その生々しいまでのかたちが、見る者に迫りくる 三次元の立体のように表出してきます。常に意欲的に新たな制作に取り組む野田裕示の新作を是非ご高覧下さい。 野田裕示 略歴 個展 パブリックコレクション 全文提供: ギャルリー東京ユマニテ |
最終更新 2009年 10月 05日 |